【2年目のシンデレラボーイ ー
J初ゴール福田望久斗】
【2年目のシンデレラボーイ ー
J初ゴール福田望久斗】
5月28日日曜日に行われた明治安田生命J3リーグ第11節。
松本山雅FC戦でJ初ゴールを決めた福田望久斗選手。
左サイドで存在感を示す福田選手に初ゴールを決めた瞬間の気持ちなどを伺った。
「お待たせしました!遅くなりました。」第一声明るい声でこう綴る。
風の影響もあり前半苦しい戦いを強いられた松本山雅FC戦。1点ビハインドで前半を終えると、後半48分福田の同点ゴールで反撃の狼煙を上げた。
「祐志さん(木村)から素晴らしいパスがきたので。もう迷わず振り抜きました。自分でもビックリしました。入った・・・って!!」
ゴールの瞬間をこう振り返る。
「J初ゴールだったんですけど、同点だったので。まだ勝っていなかったので。自分もどうパフォーマンスしていいか分からなくて空回りしました。」J初のゴールパフォーマンスは、少しホッとした表情でサポーターを指差す仕草だった。「後から映像で見直したら恥ずかしくなりました」とはにかむ。
東海学園大学から2022シーズン鹿児島ユナイテッドFCに加入。「スタメンで毎試合点を取る!」という勢いで加入したが、プロの世界の厳しさを知った1年目。自身にとってプロ2年目で掴んだ大きなチャンスだった。
「長かったですね。ここ最近スタメンで起用してもらっていたので。ゴールは意識していました。でもなかなか取れなくて。やっぱり前線の選手なので、ゴールという結果は求められるので、やっぱり多少の焦りはありました。ホっとしました。」
天皇杯1回戦の北九州戦で藤本憲明選手が鹿児島復帰後公式戦初ゴールを決めた。藤本選手がゴールパフォーマンスに選んだのはアシストをした福田選手のスパイクを磨くパフォーマンス。「望久斗も自分もここから!という意味を込めた」と話す藤本選手の後輩への愛を感じるシーンだ。「ノリくん(藤本)の言霊ですね!!ノリくんのおかげ!」
プロ初ゴールの喜びを一番に伝えた人についても伺ってみた。
「家族ですね。小さい頃から応援してもらっているので。やっと決めました!って。
LINEです!後々電話しようかなと思います。」ここまで支えてくれた家族へ感謝の気持ちを伝えた。
「1点取れたので、この波に乗ってどんどん点を取っていきたいです。」と意気込む。2年目のシンデレラボーイが鹿児島の攻撃をさらに活性化させてくれるだろう。
今節八戸戦は久しぶりのホームゲーム。梅雨の湿気を吹き飛ばす熱い戦いに期待だ。
【次節:明治安田生命J3リーグ第13節 HOME ヴァンラーレ八戸戦 19時kick off 】
(取材・文 有賀真姫)