【無料記事】【記者会見 J1第24節 福岡-東京V】「守備面で強度が落ちていることと繋がりが薄くなっている」/長谷部茂利
2024明治安田J1リーグ 第24節
日時:2024年7月20日(土)19:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/12,356人
結果:アビスパ福岡 0-1 東京ヴェルディ
得点:[東京V]山見大登(38分)
◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「駄目でしたね、というようなコメントです。まずはその第一声。立ち上がりは良かったんですけれども、そこでもっと大きなチャンスというか、シュートチャンスだったり、得点が取れそうだなというところに繋げたかった。それができなかった。もちろん、そういう流れの中で、いずれは相手にペース、流れが行くというのはよくある話で、そこまで我々はボールをずっと握って、攻撃なり、守備なりで主導権をずっと持っていられるチームではないので、あの流れから何回かボールロストからショートカウンターを受けるような形があったと思うんですけれども、気をつけなくちゃいけないプレーを自分たちがしてしまった。その裏返しで言うと、そうならないように練習とミーティングを重ねてるんですが、そこがうまく選手の行動を、できるように私が作れなかったのかなというのが今日の大反省です。時間もありながら、練習もしながら、やってるつもりですが、今日のところは私が選手たちが行動できるように仕込んでなかったところが大きく試合に影響したなというふうに思います。最後のところはシステムだったり、フレッシュな選手を入れて、ゴール前に果敢にボールを入れたり、コンビネーション、クロスを狙いましたが、シュートの本数も含めて、少し引き分けに持っていくには難しい状況だったかなと思います」
Q:仕込めなかったというのは、多分、前半の失点も含めて、同じような形で3回ぐらい決定機を作られて、2つは(村上昌謙選手が)止めてくれましたけれど、さすがに3本目はというところだったと思いますが、ほとんど同じような形で裏を取られてシュートまでいかれた印象がありますが、あの辺りはどうご覧なっていらっしゃいますか?
「切り替えのところで1本のパス、相手のボランチあたりからの1本のパスですね、そういう形が最初にあったと思いますが、その後はバイタルを使われて、ライン間でボールを受けられて、相手の人数が同数、もしくは相手の人数が一瞬多くなるような感じになったというように見ていたんですけれども、そこで自分たちが良いポジションに戻るであったり、良いポジションを取るであったり、声をかけてやられてはいけないところを確認するであったり、そういうことが少しおろそかになってしまった瞬間だったと思います。ボールが動いてる。相手も動いてる。その中で瞬間、瞬間がたくさんあって、それが繋がっているのがあの場面だと思うんですけれども、その瞬間、瞬間を抑えることができなかった。チームが繋がらなかったというふうに感じました」
Q:結果としてうまくいきませんでしたが、後半からシャハブ選手を入れて、その後に立ち位置を4バックにしましたけれど、狙いはどのあたりにあったのでしょうか?
「ボールが入ったところで1人ではなくて2人。2人以上でコンビネーションを組んでいくという攻撃のところを少し期待してやってみました。これまでやっていなかったわけではないので、そんなに大きな問題は出ない、逆に大きな期待もなかなかできない。期待するのであれば、そのシステムを最初からやるので。だから、5-2-3、3-4-3の形でやりながら、そこで自分たちがシュートチャンスを作れていたのなら、そのままやっていましたが、そこで4-4-2に変えてみて、自分たちがもう少しチャンスを広げたい、掴みたいという想いで選手とシステムを変えてみました。結果はご覧の通りです」
Q:言える範囲で構いませんが、途中交代の前選手についての状況、それから代わりに入った平塚選手の評価をお願いします。
「前については少しハムですかね、ハムストリングが少し気になったようなので、本人もちょっと自信なさそうだったので代えました、あのタイミングで。平塚のところは、やはり攻撃のところは良い配球というんですかね、ミドルシュートも持ってますから、そういうチャンスが来たら入れるぐらいの力はあるので期待していたんですが、シュートはちょっと打てなかったですね。でも十分に良い働きをしたし、発信を、配給したと思います。ファールになってしまった球際のところは『ファールかな?』というような、散々あれだけ激しくやっていたのに、急に何であそこだけ、終盤の5分、10分だけ何かファールを取る代ようになったのでどうかなとは思いましたけれども、でもその課題にも、彼のその球際とか、少し足りないところが、彼自身も意識してやっていたので、ファールなってしまいましたが、ボールを取ったり良かったと思います」
Q:非常に厳しい夏場で、他のチームも条件は一緒だと思うんですけれども、改めてアビスパの持ち味である守備の強度の辺りで、最近ちょっと苦しいところもあるのかなというふうに見えますが、監督から見ていかがでしょぅか?
「その通りだと思います。その前に今日の失点のシーン、先ほども質問がありましたけれども、自分たちが繋がって守備をできているのかというのが大事です。連なっている、繋がっている、連動できているかどうかというのが大事なんですけれども、それができていないことが少し増えていますね。そこはやっぱり修正していかないと同じようにやられるし、自分たちがボールを取ることが少なくなると思います。強度が落ちているのと繋がりが薄くなっている、守備についてはそこが改善点だと思います」
Q:シャハブ選手が最初の頃と比べると、良い形でボールが持てない、前を向けないという状況が続いています。相手の対策とかコンディションの問題もあるのでしょうが、ここを乗り越えるためにというところで、どのように考えていらっしゃいますか?
「継続して彼が取り組んでいることに周りも同じベクトルで合わせてあげる。逆にシャハブが周りに合わせるというところ、繋がりというんですかね、攻守にわたってやりたいことを確認していって、まずチームがやりたいことがあり、彼自身が、そして周りの選手がというところの確認をしながら、一つでも二つでもボールが入るように、彼が攻撃で生きるように、周りを生かせるように、ミーティングも含めて、練習も含めてやっていきたいなと思います。ここのところ、相手にだいぶガツガツ、ガツガツやられて抑えられていますので、そうならない方法を見つけて改善したいなと思います」
Q:3連敗で中断期間入ります。建て直しと言うところで考えていることが合ったら教えてください。
「考えてないです、なにも。ショックです。リーグ戦3連敗でショックです。それしかないです」
[中倉一志=取材・構成・写真]