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「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第34節 福岡-広島】「いろんなことにチャレンジしながら成長できた1年だった」/長谷部茂利

2023明治安田生命J1リーグ 第34節
日時:2023年12月3日(日)14:04キックオフ
会場:埼玉スタジアム2002/18,309人
結果:アビスパ福岡 0-1 サンフレッチェ広島
得点:[広島]荒木隼人(90+6分)

◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「今日は内容のところを少しでも相手チームに近い形で、少し良さを出して、アビスパらしさを出してというところでしたが、守備の粘りだけはあったんですけれど、それ以外のところは、ちょっと中身のところは褒められたものじゃなかった。それでも結果に、勝ち点を取る、最終戦をホームで迎えられたことで勝利を目指したんですけれども、願い叶わず、最後にああいう形で、狙っていたことと真逆の形になってしまったので、私自身の戦略というか、最後にそこに持っていくことができなかった。1年間ずっとそういうことを模索しながら、いろんなことを試しながら、いろんな準備をしながら、今日みたいなゲームで『あれ?なんでアビスパが勝ったんだろう?』というふうに持ってきたつもりですが、今日はそれができませんでした。見に来ていただいた方たちには本当に申し訳ない気持ちと、1年間の総括で良かったという入り混じったような、そんなゲーム後の心境です。でも18日にまたありますし(FCシャフタール・ドネツクとのチャリティーマッチ)、そうは言っても1年はまだ終わってないというところがあるので、またそこに向けて、私は準備しなくてはいけない、選手たちも準備させなくちゃいけない、そんな心境です」

Q:これで、とりあえず公式戦のスケジュールがすべて終了しましたが、改めてこの1年間をどのように振り返っていらっしゃいますか?
「選手スタッフが成長したというふうに感じています。できることが少し増えて、その強度と質が少し良くなった。これは今シーズンの初めに選手たちにお願いしていたことでもありましたし、スタッフはもちろん、私がどういうことを考えているかよく分かっているので、そこにうまく対応してくれて、選手たちを伸ばすことに、自分自身もスタッフも、いろんなことにチャレンジしながら、そういうことができた1年だったなというふうに思います」

Q:今日の試合は敗れてしまいましたが、強度の高いやり合いというか、お互いに素早い攻守の切り替えを見せる中で、さすがだなと思わされたところはありましたけれども、うちもやれるぞというところも見せたのではないかと思います。
「そうですね。回数と勝った数で言うと誇れるものではありませんけれども、対抗していた、そんなゲーム内容だったなというふうに思います。ただシュート数が表しているように、一方的に相手にシュートを打たれたような、そんな形だったと思います。我々が点数を取りそうな場面もありましたが、少なかったし、その本数を見ても、内容のところは広島さんが相当上だったなというふうに思います」

Q:今日の試合には今季最大1万8,000人ちょっとの観客が来てくれました。随分櫃渋りにスタジアムに来られた方や、初めて足を運んでくれた方たちも多かったようです。また新しいアビスパが始まるのではという印象もあります。その点についてはいかがでしょうか?
「最後に真逆の立場で、自分たちが決勝ゴールを決めてワーッと盛り上がって、また来たいというふうに思わせることを狙ったのですが、残念ながらという形になってしまいました。ただ今シーズンだけではなくて、内容もすべて綺麗にかっこよくプレーをして、最後にコメントも涼しくできるようなチームではないんですね。無骨だし、内容のところは一生懸命だし、必死だし、そういう中で結果を掴むためにやっている、そのプレーが少しでも心に響けば、届けばいいなというのが現状です。それでも、そういうかっこいい、上手いプレーも少しずつ増えてきているので、回数は少ないですが少しずつ増やす。それが我々の課題だし、それが今日の1万8,000人、さらには2万人超えに向けての一つ大きな課題だといます。その回数を増やしていけば、またこういうゲームで勝つことが、みなさんの足を運ぶエネルギーになると思いますし、また来ていただけると思うので、またチャンスが近いうちにあることを祈ります」

Q:セレモニーのときに、近い将来もう一度別のカップなり、新しいカップを見るためにというお話しされましたが、今日の試合も踏まえた上で、そこに近づくための課題というところは、どのようにお考えでしょうか?
「今言ったようなことが一番大事だと思いますが、ベーシックなこと、基本的なことをすごく大事にしてチームを作ってきたつもりなので、そこをおろそかにせず、そこでも引き分け以上を常に掴みながら、もう少し自分たちの長所を表現できるようにしないと、引き分け以上は難しい。けれど全試合引き分け以上すると、ほぼほぼ全部優勝に近づくんですね。リーグ戦もベスト3に入ると。そういうところを目指していきたいなと思います」

Q:あと全体的に見ると、マリノス、フロンターレ、サンフレッチェなど、うまいチームに苦戦するなという印象がありますが、そこを克服するためにというところではいかがでしょうか?
「一つの方法は自分たちがうまくなることだと思います。しかしそれは簡単ではありません。なので、その他対抗策として今日のような粘り強い守りであったり、彼らと違った形で、システム、フォーメーションは一緒だったかもしれませんが、プレーは少し違ったと思います。そういう形で時間経過を窺いながら勝つということも、これまでも何度もやっているので、そういうこともやっていく、もしくはシステムを変えてと。システムのところで言うと、アウェイの広島戦では前半非常に良かったんですね、後ろ4枚で。そういうところも一つの策かなと思います。ただ他のチームもそうですが、上手なチームにシーズンダブルくらってるっていうか2敗しているというのは何チームかあります。そういう意味では、もう一つ策を練って、もう一つも二つもレベルを上げる、ボール技術というか、攻撃のところで相手に対抗する。新潟が上手なチームに引き分けたり勝ったりするのが見られますね。あそこまでチームのスタイルを変えるとは思っていませんが、そういうことも自分たちには必要だというふうに思ってます」

◎アビスパ広報担当;:
「他はいかがでしょうか?よろしいですか。それでは以上で会見を終了させていただきます。ありがとうございます」

◎長谷部茂利監督
「ありがとうございました。また18日に試合があるので国立競技場でお会いしましょう。ぜひいらしてください」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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