「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 YBCルヴァンカップ準決勝#2 広島-福岡】「決勝に行くにはまだ力不足だということ」/長谷部茂利

2022Jリーグ YBCルヴァンカップ 準決勝第2戦
2022年9月25日(日)17:03キックオフ
会場:エディオンスタジアム広島/11,487人
結果:サンフレッチェ広島 0-0 アビスパ福岡

◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「試合の入りはそんなに悪くはなかったんですけれども、試合巧者でもありますし、ボールを扱うのが上手な広島さんに対して自分たちは精いっぱいやりましたが、うまくいかないことが多かったです。自分たちの攻撃、またボールを扱う技術的なミスも散見されたので、良い攻撃ができる、得点を取るということができませんでした。1点取れば終盤に、もしくはキーパーと1対1になった場面で入れていればという場面もありましたが、1-0から最後の5分、10分で追加点を取って2-0ということを選手たちと共有しながらゲームを進めていましたが、1点を取るに至らなかったので、力の差が少しあったなというふうに思っています」

Q:ここから、もう一つ上に向かってチャレンジするということで積み重ねていかれると思いますが、この準決勝を戦って、改めて、どんなところを高めていかなければいけないとお考えでしょうか?
「今選手にも話してきたんですけれども、1戦目のホームでやった試合、今日の試合、2試合の得点チャンスで決め切るところ、ホームの時に3失点しましたが、セットプレーも含めて簡単に決められてしまった失点のところ、『そこの違いは大きいよね』という話をしました。そこが変われば結果を取るには一番手っ取り早い。ただ、内容のところももう少し上げていかなくちゃいけない。ボールを扱う技術、全体のオーガナイズ、攻守にわたって質を上げていかないと、今回はベスト4に入りましたが、決勝に行くにはまだまだ力及ばずというところだと思うので、そこを上げていかないといけないなと思っています」

Q:決勝戦には行けませんでしたけれど、当初の目標のベスト4は達成されました。敗戦から始まったルヴァンカップですが、大会をどのように振り返っていらっしゃいますか?
「初戦を負けた中から、グループリーグで逆転を2回してグループリーグ突破し、強い相手の鹿島、神戸と戦って勝ち上がったので、そういう意味では、自分たちが十分やれたというか結果を出せましたし、最初に目標にしていたベスト4のところを達成できたので、それは一ついいことだと思います。今、選手にも話してきましたが、このカップ戦において一つ線引きだと。また来年以降チャレンジするんだと、クラブの歴史は一つ変えたので、次は決勝に進むこと、そして決勝戦で勝ってチャンピオンになることを目標にやろう。ただ今日で線引きしようと。リーグ戦4試合に向けて、自分たちはまたスタートしようという話をしました」

Q:最近の課題であった序盤の失点がなく無失点で終わったところの評価について聞かせてください。
「今日のゲームの評価としては、広島さんからすると、アウェイで3-2で勝っている中、点数を取られなければ、カウンターで1点を取れれば自分たちの大きなゲームの流れになっていくので、そういうことも含めて、自分たちの守備を褒められるわけではなくて、相手が少し抑えたのかもしれません。そこの守備のところは結果的に0失点なのでよしとしますが、もう少しボールを取る、取ったところからどういうふうに自分たちが攻撃に繋げていくか。やられなかっただけで良いボールの取り方は少なかったと思うので、そこは修正するべき点かなと思います」

Q:先ほど「線引き」とお話されていましたが、改めてリーグ戦4試合に向けて、どういった戦いをしたいとお考えなのか教えてください。
「自分たちらしくアグレッシブさを出して勝点を積んでいく。これまでうちがやってきたことを、小細工せずに、自分たちでやってきたことを表現したい、表現させたいなと、そういうふうに思っています」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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