山岸祐也/「日々チームとしても自分としても試行錯誤しながら良くなっていくようにやっていきたい」:【アビスパ’s Voice】
内容:練習後の共同囲み取材
日時:2023年3月15日(水)
場所:雁の巣球技場
◎山岸祐也選手;
Q:連勝は止まりましたけれど流れは良いと思います。次節の湘南戦に向けて、どういうところに課題を持って臨みたいですか?
「この前の鹿島戦は相手が1人退場して、アウェイでしたけれど勝ちたかったし、終わった後のロッカールームも『これじゃ駄目だぞ』という雰囲気がすごく出ていて、それはシゲさん(長谷部茂利監督)が終わった後のミーティングで言っていたことなんですけれど、それがすごく大事なことだなと思っています。本当にあの試合を勝点1で満足してはいけないなと、多分全員が思ったし、今まではJ1に残留というところを常に狙ってきていて、それを毎年、毎年、達成してきたので、今はもう少し上を目指している、自分たちがもっと上を目指しているんだなというチームの雰囲気を全員から感じました。自分も含め、チームも含め、それを狙うチームの雰囲気ができていると思うし、改善しなければいけない点というのは鹿島との試合が終わった後もいろいろとあったけれど、その分良い点もあったと思うので、今週またすぐ湘南との試合がありますけれどもホームゲームですし、勝つためにどうしていくかということを、これから1週間でやってきたいなと思っています」
Q:良い点というのはどういったところでしょうか?
「試合が終わった後に振り返った時に、前半はすごく良かったかなと思っています。映像は明日ぐらいに見ようと思っているんですけれど、前半は結構ボールを動かしながら相手の嫌なところに入って、シュートこそ少なかったかなと思うんですけれど、自分にも決定機がありましたから、ああいうのを決めたら全然違ったと思うし、そういう形というのが増えてきているなと感じています。他にも良いシーンというのもあったし、相手の攻撃もほとんどなかったと思うので、そういうところはすごく良かったなと思います。ただ、相手が1人退場して自分たちが押し込まなければいけない時に、逆に力を使われて押し込まれてしまったという、去年、名古屋で相手が退場した時もそうだったんですけれど、そういう反省を活かせていないなというところもあります。試合をやっていて思ったのは、1人退場してから、逆にディフェンスラインから前にボールを運ぶのが難しくなったなということで、試合が終わった後に『なんでなんだろう』というのをいろんな選手で話し合っていたんですけれど、そこでうまく運ぶことや、逆に押し込んで、前にいつも通り入れてからセカンドを拾うこと、相手が前に蹴った分間延びするので、そこで間に入れて運ぶということができれば良かったんですけれど、単調になってしまったのかなと。相手の勢いがあったというのもあると思いますけれど、いろいろと改善しなければいけないところがあったので、そういうところはチームとして良くなっていくように話し合いながらやっていきたいと思っています」
Q:次節の対戦相手の湘南はアビスパと似たようなタイプですけれども、どのように戦いたいとお考えでしょうか?
「湘南は今年の最初の方は町野選手と大橋選手のツートップがすごく良くて、ディフェンスもしっかりしていて、フォーメーションも似ているし、戦い方も結構似ているので、そこの1対1でまずは負けないというところと、去年もそうなんですけれど、湘南とやる時は固い試合が多いので、本当にちょっとしたところで負けない、ちょっとしたところを決め切る、そういうところはこだわりながらやりたいなと思っています」。
Q:去年は2試合とも0-0でしたね。
「ルヴァンで勝ったんですけれど、リーグ戦ではそうですね。今言ったように固い試合になることが多いので、そういう試合で相手の隙を突く、自分たちの隙を突かせない、本当に細かいところだと思うんですけれど、そういうところで差をつけられれば勝点3を取れるような試合になると思うので、こだわってやっていきたいし、そういうところで結果を出したいなと思っています」
Q:アタッキングサードのところでシュートを増やすというところで、具体的に改善したい部分はありますか?
「クロスの精度とかじゃないですかね。この前の試合だったら特にクロスの精度が相手1人少なくなって上げる時にやはり低かったし、クロスの精度が低いとゴールキックや、ファーに流れてそのままになってしまうし、クロスを上げたあとにセカンドを拾ってまた押し込みたいんですけれど、それが相手のFWに渡ってしまってカウンターを食らうという嫌なシーンがいっぱいあったので、1人少ない、少なくないに拘わらずクロスの精度を上げることは必要ですね。それと後半に自分がルキにスルーパスを出した時にルキが止まっていることがあって、本当にちょっとしたことだと思うんですけれど、そういうところも合わせていけたらゴールに直結すると思います。あとは今は1トップ2シャドーでやっていてワイドの選手がいるので、そことの距離感や連携からの崩しというところもやっていきたいですね。前半に自分がチャンスを作ったシーンは、サイドで左に寄せて、落として、宮がクロスを上げて、自分がそこに潜っていって、中のマイナスでフリーになったんですけれど、そういうシーンというのは結構多くできると思います。フォーメーションによって良いところと、そうでないところというのがあると思うんですけれど、そのフォーメーションの強みというところをどんどん活かしていけるようにしたいですね。それからルキは前にいるときは結構速いので、どんどん動かしてからスルーパスを出すというところは狙いつつ、足元でも受けて良いシーンを作ったというのもあったと思うので、そういうシーンをもっともっと増やしていけるようにしていきたいなと思います。
あとはシュートの本数が少ないですよね、シンプルに。それは多分FWだけのせいじゃなくて、ディフェンスライン、中盤も含めて、作るところ、ボールを運んでいくところ、それが後半はほとんどなかったので、そういうシーンというのも増やしていきたいですね。もちろんFWが1本決めればいいですし、個人で打開するということも含めて、3本、4本と打てるように、個人としても、チームとしても、そういうシーンをもっともっと増やしてきたいと思います」
Q:鹿島戦を見ていると、山岸選手に激しくマークが付いていましたが、その辺りはいかがですか?
「J1はどのチームも厳しく来ると思います。去年点を取ったからというのもあるのかどうか分からないですけれど、いつも通りという感じです。ただ空中のボールには結構厳しくファール気味で来ているなというのは感じるので、そこをうまく対処するというか、鹿島戦では、胸トラップで収めてルキに入れた時は一気にチャンスになりましたけれど、ああいうところでひとつ収めれば、すごいチャンスになるというのは去年からもありましたし、そこはもう相手とのバトルなので、そういうところで負けないようにというのはこれからもやっていきたいと思います」
Q:ウェリントン選手が新しく入ってきて、フィーリングとしてはどうですか?
「普段のコミュニケーションはすごいなと思います。明るいし、いろんな人とコミュニケーションを取るし、すごく明るくて馴染んでるなと思います。まだそんなにトレーニングも回数をこなしていないし、試合もそんなに長い時間出ていないけれど、ピッチに立った時はヘディングがすごく強いなと感じます。自分が反省しなければいけないなと思ったのは、鹿島戦でクロスが入って、ウェリがヘディングで落として、相手が自分の前で触ってクリアしたシーンがあったんですけれど、絶対に勝てると信じて相手の前入っていく、動き出すというところは、もっともっとウェリを信頼して動いていいなと思いました。やはりヘディングはJ1でも相当強いので、そこからゴールに結びつけたり、チャンスを作れるように、これからはしていきたいと思います」
Q:山岸選手自身はシャドーの位置で新しい役割を担ってプレーしていますけれど、ここのところゴール前にも顔を出せるようになって、感覚を掴んできたのではないですか?
「ここまで4戦やりましたけれど、試行錯誤というか、いろんなことを考えて、いろんなことを試しながらやっているんですけれど、それが良くなってきているなという感触も自分で掴んでいるし、ゴールにも迫れているとも思います。鹿島戦ではシュート1本でしたけれど、前半、ルキの落しからチャンスになった同じ形で前に動いたシーンがあって、その時もマークが外れていたので、そこに落ちてきたら1点だったなと思うし、後半も(佐藤)凌我がヘディングで触って、上田選手にギリギリ触られたやつも、一つ越えていたらゴールだったと思うし、強いて言えば、庄司選手のバックパスを取った時も無理やりコールに行けたらなとも思うし、ゴールに迫ることはできてきているので、あとは決めるだけですね。チャンスにも顔を出せていると思うので、常に日々、チームとしても、自分としても、試行錯誤しながら良くなっていくようにやっていきたいと思っています」
[中倉一志=取材・構成・写真]