「football fukuoka」中倉一志

厳しさをもって取り組む(井原監督)

2016Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップ
日時:2016年2月4日(木)11:03
会場:KIRISHIMAハイビスカス陸上競技場/491人
結果:アビスパ福岡0-0ロアッソ熊本

Q:まずは試合を振り返っていただけますか?
「スカパーカップは2敗していて、今日負けると最下位になってしまうので、結果にこだわろうという形で試合に入りました。その中で、前節で5点を叩き込まれてので、守備の修正を意識して試合に臨みました。全体的な守備というところでは、選手たちは、ある程度、去年までの守備を思い出して、最後までハードワークして、組織的な守備というものは出来たのかなとは思っています。ただ、ゴールを挙げることが出来ずに引き分けに終わってしまいました。いろんな意味で、この3試合で、攻守に渡って新たな課題を見つけることが出来たので、それを開幕までにしっかりと修正していきたいと思います」

Q:今日は試合前に円陣を組まれていましたが、どのような話をされたのでしょうか?
「円陣は、いつも組んでいますが、私とコーチングスタッフは既にミーティングで話を済ませているので、フィジカルコーチが、試合のモチベーションを上げるために話をしています。試合前のミーティングでは、やはり勝ちにこだわるということ、前の試合の反省をしっかりと活かして戦うということ、そして、気持ちの部分もそうですけれども、恥ずかしい試合は出来ないので、すべてが開幕につながっているよという話をしましたが、選手たちは、次につながるゲームをするという意識を持って、入ってくれたと思います」

Q:けが人の影響もあって、新戦力との融合が進んでいない印象があるのですが、そちらの点については、いかがでしょうか?
「まだ、このあともキャンプは続きますし、その中で3試合のトレーニングマッチがありますし、福岡に戻ってからもトレーニングマッチがあるので、その中で融合できればと思っています。けが人のところは、いま、すぐに戻れる状態にあるりますから、コンディションも上げていけると思うので、開幕までに間に合ってくれればいいと思っています」

Q:亀川選手が、今日、チームに合流しましたが、次のトレーニングマッチから使っていくということになるのでしょうか?
「そうですね。昨シーズンから休みもなく、そのままオリンピックの最終予選に行きましたから、まずは休んでもらってということで、今日の合流になりました。結果的には、本当に素晴らしい結果で帰ってきてくれたと思っています。彼自身は、試合の出場時間という部分に関して、若干の悔しさもあったかもしれませんが、そういうものも含めて、我々のチームに戻って刺激を与えてもらいたいですし、五輪本大会出場を目指して、より高いモチベーションでやってくれると思うので、そこは期待しています。コンディション的には問題ないと思うので、これからチームに合流してもらって、数試合に出てもらって、いい状態に戻していこうと考えています」

Q:宮崎に入る前に想像していたチームの状態と、いまのチーム状態を、どのように捉えていますか?
「この3試合で、いろんなものが見えましたし、そういうところを、もう一度見つめなおす、本当に素晴らしいスカパーカップの3戦をやらせてもらったと思っています。感謝しています。そこから、いろんな課題を修正して、開幕まで3週間弱ありますから、その中で、少しでもチームを押し上げていきたいと思っています。J1のチームは、そう簡単には我々のサッカーをさせてくれないと思いますので、そこを踏まえて、まだまだ厳しさをもって取り組んでいかないといけないなと思えたので、本当に良かったなと思います」

Q:開幕まで3週間あまりです。どのように仕上げていきますか?
「この3試合で、選手それぞれのコンディションの仕上がり具合や、チームとしてのやり方というのも、少しは新しい選手も分かってくれたところはあると思いますし、今までいる選手は、より、そういう部分を高める試合になったと思うので、そこをいかに突き詰めて行くのかというところで、残りの3週間で少しでもレベルを上げたいと思います。個人的なところは、日々のトレーニングで厳しさを持ってやっていくしかありません。開幕まで3週間ですけれども、その中で厳しさを意識すること、そして、開幕してからも、1年を通して上げていくことが大事だと思っているので、そこは継続して、日々のトレーニングをやっていくしかないかなと思っています。とにかく、けが人も含めて、チームの状態を上げていけるように、まずは、このキャンプを充実したものにしたいと思っています」

Q:残りの3週間では、攻撃を重視していくのでしょうか?それとも、守備を整備していくことになるのでしょうか?
「両方必要だと思っています。ただ、守っているだけでは得点できませんし、攻撃のところも、しっかりと修正はしていきたいと思います。今日は無得点で終わってしまいましたけれど、何度かいい形の攻撃もあったと思いますし、試合が多くなると、トレーニングできなくなってしまうので、そういう点でいえば、足らないところがありますが、アタックンぐサードに入った時の質、個人のクロスやシュートの精度も上げていかなければいけないと思うし、チームとして、どのようなコンビネーションで崩していくのかというところも突き詰めて、ゴールに近づいていけるようにする必要があります。J1の厳しいディフェンダー陣を打ち破れるような、組織として攻撃の力を少しでもアップしていきたいと思います」

Q:去年は堅い守備で昇格を果たしましたが、J1でも通用する守備というところでは、どのようなものが必要だとお考えでしょうか?
「細かなところにはなると思いますけれども、一瞬の隙を見せれば、J1のレベルなら、それでゴールを割られてしまう可能性もありますから、集中力をいかにして90分間持続していくのか、あるいは、選手が常にハードワークすることがベースですけれども、細かなリスク管理を徹底することであったり、コミュニケーションを取ることであったり、すべての部分を少しでもレベルアップしていくしかないのかなと思っています」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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