天皇杯 vs東海大熊本 川部監督コメント
第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会 1回戦
日時:2015年8月30日(日)16:00
会場:レベルファイブスタジアム/1,574人
結果:アビスパ福岡3-0東海大学熊本
得点:[福岡]酒井(6分、49分)、イ グァンソン(86分)
◎川部 靖徳監督(東海大学熊本);
Q:試合を振り返って
「本日はありがとうございました。強化して3年目の東海大学熊本サッカー部ですが、その3年目で入って来た学生たちが初めて全国大会の切符を掴んでくれました。そして、一生懸命、ピッチの中で躍動してくれました。勝たせられなかったのは我々スタッフの責任ですけれども、最後、涙を流す選手もいましたし、やりきった表情を学生たちから受け取ることが出来て、非常に満足してます。この試合を次のリーグ戦や、次のステップにつなげていければと思っています。ありがとうございました」
Q:試合前には、どのような戦い方をしようと選手たちに伝えたのでしょうか?
「メンバー表を見た時に、相手には高さがある、そして、J2のリーグ戦でもたくさんの試合に出ている選手たちがメンバーに名前を連ねていました。その選手たちに対して、ボールを大事にして、つなぎながら前へ出るという、我々が日頃やっているプレーを、こういう全国の舞台で出来ればいいなということでした。勝負にこだわる中でロングボールを蹴ったりすると簡単に弾き返されてしまいますし、次に向けて積み重ならないので、それにチャレンジしようと伝えました。チャレンジした結果、ミスも多く起こりました。でも、では何が悪かったのかというものを持ち帰えられる、そんな収穫がたくさんありました」
Q:今日、一番の収穫と言えば、どのような部分でしょうか?
「一番の収穫は、もっと落ち着いて冷静にゲームが出来れば、ボールを失わずに前に進んむサッカーが出来たかなと実感したことだと思います。向こうは、ライン間でブロックを作っていましたが、シュートや、チャンスになりそうなところまで行った場面は、ボールをつないでいる時がほとんどだったので、もっと落ち着いてやっていれば、もっと戦える部分があったと思っています。全国の舞台を初めて経験する選手がたくさんいたので、どうしても、見えないプレッシャーや緊張があり、視野が狭くなって上手く行かなかった部分もありますけれども、ボールを大事にして、下で、下でやっていれば、十分にやっていけると感じられたことが収穫です」
Q:今日はリーグ戦(九州大学リーグ)でゴールを守っているGKではなく、若いGKを起用されましたが、その意図を教えて下さい。
「Jとやるということで、高さだとか、フィジカル的にハイボールの処理が多くなると想定していました。今日、起用したGKの特長がサイズとハイボールの処理にあることや、シュートストップのところでも、今までリーグ戦に出ていたGKよりも良くなってきたので、抜擢して使いました。失点はありましたし、最初は緊張していましたけれど、徐々にシュートストップもあったりして、流れの中で乗ってくることが出来たので、そういう意味では、今後の我々のリーグ戦でも、彼の成長が大きく活きてくるのではないかと思っています」
Q:今日の戦いぶりを見ると、リーグ戦で9位というようなチームではないなと感じました。そういう意味では、リーグ戦の課題は何だと感じていらっしゃいますか?
「先ほどもお話した通り、我々は強化して今年で3年目で、今日、試合に出た選手も1年生が半分くらいいます。若い学生がたくさんいて、しかも、今年1部に上がったばかりで、リーグ戦の序盤は、どうしても緊張があったり、ボールを動かしたり、リードしたりしていても、メンタル的に崩れていくことが多く、そういう試合が何試合も続いてしまい、いまの順位にいます。それが、今回、熊本県で天皇杯代表権を取った試合をきっかけに、選手たちが自信をつけて変わってきました。それは、その後のリーグ戦での勝利にもつながっていますし、熊本県の成年国体にも、多くの学生が呼ばれていますが、そこでも全国を取ることが出来ました。そのようにして、段々、雰囲気が変わってきて、いま、こういうゲームまでたどり着いてきたところなので、今後のリーグ戦はやっていけるのではないかという手応えは感じています」
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