石井紘人のFootball Referee Journal

【石井紘人コラム】面白い若手審判員は誰ですか?

「今の審判員は過渡期だと思うんですよね。2006年くらいって、岡田さん、上川さん、松村さんなど経験のある方々がいて、我々、中堅のレフェリーも多かった。いや、むしろ僕は若手扱いだったかな。30歳前後の審判員って、あまりいなかった。でも、2007年くらいから、経験のある方々が、毎年引退していった。上川さん、山西さん、岡田さん、松村さんと続いて。そんな世代交代って、今までの審判界になかったですよね?岡田さんや上川さんは、Jリーグ開幕直後から審判界を引っ張ってきましたから。」

 

とあるトップレフェリーは、そう現状を分析していたが、私もそう思う。

2015年のJ1担当主審の平均年齢は39歳。51歳の吉田寿光がいての39歳である。

審判員のハイライトである42歳前後の主審は、家本政明、扇谷健司、高山啓義、西村雄一、広瀬格、村上信次の7名しかいない。

その反面、J1だけでも毎節9試合ある。

2002年以降、J118クラブの監督および選手 (選手は第33節終了時点で16試合以上出場が資格条件。ただし、出場時間は問わない)による投票結果を参考にし、J1リーグ戦におけるマッチコミッショナー、およびJFA審判アセッサーの評価を基に、JFA審判委員会が推薦し、Jリーグ 村井 満 チェアマン、中野 幸夫 専務理事、大河 正明 常務理事、中西 大介 常務理事、ならびにJ1 18 クラブ実行委員(計22名)により構成される選考委員会にて決定する優秀主審に選ばれたのは、岡田、上川、松村、吉田、西村のみであり、今なお現役なのは、吉田と西村しかいない。

もちろん、選考方法にも問題がある気もするが、その問題も含め、現状は過渡期といえる。

 

過渡期は、成長し飛躍するためには、避けて通れない。現在、Jリーグで上位にいる浦和レッズにも、サンフレッチェ広島にも訪れた。両チームともに、過渡期を経て、再び輝かしい時代に突入している。

では、審判界で、その未来で輝くのは誰になるのだろうか。トップレフェリーに聞いた。

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