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【試合分析】#上形洋介 今季4試合3得点もうなずける判断力【無料記事】J3第4節 #ザスパクサツ群馬 0〇1 #ヴァンラーレ八戸(@vanraure)

ヴァンラーレ八戸FW上形洋介、今季4試合3得点もうなずける判断力

2019明治安田生命J3リーグ第4節
ザスパクサツ群馬 0〇1ヴァンラーレ八戸
https://www.jleague.jp/match/j3/2019/033018/live/

3月30日の土曜日、明治安田生命J3リーグ第4節、ザスパクサツ群馬対ヴァンラーレ八戸が、正田醤油スタジアム群馬で行われた。

ホームの群馬は、就任2年目の布啓一郎氏が監督を務める。フォーメーションは「3-4-2-1」の3バック。一方の八戸は、今季より大石篤人氏を新監督に迎えている。フォーメーションは「3-4-2-1」。両チームが同じシステムで戦うことになった。システムを組み合わせた図は、以下の通りとなる。

攻撃でも守備でも決定的な仕事をこなす

この試合の最も活躍した選手は、シャドーストライカーの上形洋介だ。決勝点となった77分のゴールも見事だったが、80分の群馬CKに対する守備においても活躍を見せる。群馬の右CKから蹴られたボールは、途中出場の高澤優也が高い打点からのヘディングで、ゴールに向かった。枠内に飛び込んできたボールをゴール左側に立っていた上形が頭でクリアする。彼がクリアしなければ確実に同点弾となった状況だった。

さて得点シーンだが、おそらくトレーニングしていた形に違いない。なぜならば右サイドにいた中村太一がボールを持った瞬間に、上形はペナルティエリア内に向かって走りだしているからだ。中村も上形が走るだろうと予測して、なんの躊躇(ちゅうちょ)もなく逆サイドに大きくボールを蹴り込んでいく。

中村からのパスの受け方もうまい。右足のアウトサイドでボールを止める。そしてシュートを打てる位置にボールを出し、ゴール右上を狙って一気に右足を振り抜く。

59分の場面でも上形は、ダイレクトにシュートを打っている。右サイドにいたセンターハーフの新井山祥智がペナルティエリアにいる上杉に柔らかいパスを送る。そのボールを迷いなく右足で振り切る。上形の背後から出されたボールに対して、コンパクトにダイレクトで振り抜く技術は高く、群馬GK吉田舜がやっとのことでボールに触れてクリアした。

思いっきりの良さと瞬時の判断力。4試合で3得点を決めている結果にもうなずける活躍だ。

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