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宇都宮徹壱ウェブマガジン

タヒチでのOCLを終えて「今がコンディション万全!」 『前だけを見る力』から2年、松本光平の現在地<3/3>

写真提供:松本光平選手

「自給自足」を強いられたタヒチでのサバイバル生活

──つまりタヒチでは2週間、ずっと自給自足で生活していたということでしょうか?

松本 そうです。水分補給はココナッツを剥いて、ココナッツウォーターを飲んでいました。オセアニアでは、子供でもココナッツを剥くことができるんですが、おかげで僕も上達しました(笑)。

──それって、飲料水の代わりになるんですか?

松本 なります。ココナッツウォーターって「天然のスポーツドリンク」って言われて、海外のセレブの間ではスポーツドリンクよりも人気があるくらいです。

──なるほど、これで飲料水の問題はクリアできました。次に食べ物ですが、魚は海釣りですか?

松本 いえ、自分たちで槍を作って、それで魚を刺していましたね。手づかみとかもあったんですけど。獲物は魚のほかにタコが多かったです。あとはウニとか、海ぶどうとか。海産物以外だと、野生の鶏とか豚とかを捕まえて食べていました。

──豚って、どうやって捕まえて仕留めるんですか?

松本 豚は罠を仕掛けたり、海に引きずり込んで溺れさせたりしていました。そのあと血抜きをして、解体するという感じです。チームメイトはホニアラに住む都会っ子ばかりですが、いざとなった時の生き抜く力はぜんぜん違うなって。さすがに僕は、そういうことはできないので、ひたすらココナッツの皮を剥いていました(笑)。

──野生の豚だと、寄生虫のリスクもあったと思うんですが。

松本 そこはちゃんと火を通していました。石を打って枯れ草に火がついたら息を吹きかける感じで。オセアニアの人は、ライターがなくてもちゃんと火を起こせるんですよ。

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