【無料公開】「青い巨塔」を巡る騒動から遠く離れて(2018年5月19日@浦安陸上)
ガーナ戦に向けた日本代表27名のメンバー発表があった翌日の19日、ワールドカップ中断前のJ1の試合ではなく、思うところあって浦安市運動公園陸上競技場に向かった。関東リーグ1部の前期第6節。カードはブリオベッカ浦安対VONDS市原FCである。
- この日は地域リーグでは珍しい有料試合。浦安のマスコット、べか彦(右)が観客に手を振る。
- 両チームは6日前、天皇杯千葉県予選で対戦したばかり。この時は市原が2−1で勝利。
- 浦安の羽中田昌監督(左)。今季はすでに2敗して3位。首位相手とはいえ負けられない。
- 前半、風上に立った市原は8分、FKのチャンスをレナチーニョが直接決めて先制。
- 13分、左からのCKを起点に三原向平が押し込んで市原が追加点。浦安、なすすべなし。
- 38分には秋葉信秀がダメ押しの3点目。この時点で試合の行方は決まってしまった。
- 3点リードでハーフタイムを迎え、市原のゼムノビッチ・ズドラブコ監督も余裕の表情。
- 後半、背後からの風を受けて浦安が反撃を開始。しかし市原の堅い守備を崩すには至らず。
- 前半の3点を守りきった市原が首位をキープ。次節は栃木ウーヴァとの全勝対決である。
- この日のマッチスポンサー、明治安田生命の動員もあって観客数は1055人を記録した。
「地獄の関東リーグ」も第6節を終え、市原と栃木Uの2強が抜け出した。次節、両者は直接対決を迎えるが、開催されるのは1カ月後の6月24日。ご興味のある方は、今のうちに予定を空けておくことをお勧めする(ちなみに日本対セネガルもこの日だ)。
ところで「青い巨塔」を巡る一連の騒動では、こちらもかなりささくれた気分になっていた。だがありがたいことに、浦安陸上のピッチには生臭い話とは無縁の爽快さが満ち溢れていて、ようやく心を鎮めることができた。J1はしばらくお休みだが、ワールドカップ期間中でもJ2やJ3やJFLや地域リーグは開催されている。こんな時だからこそ、「ご近所のサッカー」に触れてみてはいかがだろうか。
日本代表のロシアでの戦いが、たとえ残念な結果に終わってしまったとしても、必要以上に悲観する必要はない。そのことをあらためて実感できた、久々の地域リーグ取材であった。
<この稿、了>