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【アカデミーレポート】中地区サッカー交流会2020(県高総体サッカー競技 中地区代替大会)は島原商業高校が優勝~

7日、長崎県高総体サッカー競技の中地区代替大会『中地区サッカー交流会2020』の決勝戦が、諫早市の久山港人工芝グラウンドで行われ島原商業高校が優勝した。

前日に行われたトーナメントを勝ち上がった4チームが対戦した準決勝。第1試合では国見高校と諫早商業が対戦。個で上回る国見がボールを回しながらも、諫早商業がショートカウンターで反撃する展開の中、国見が後半に2得点をあげて2-0で決勝へ進出。諫早商業は何度かチャンスを作ったものの、あと一歩押しきることができなかった。準決勝第2試合は、島原商業が押し込む展開が続く中、西陵が丁寧なサッカーで対抗し前半は0-0のまま。それでも後半に調子を上げた島商が後半に突き放して決勝進出を決定した。

島原地区の強豪同士、国見と島商の決勝戦は、国見が攻め込んでいくも得意のショートカウンターを炸裂させた島商が先制に成功。国見はFW中島大嘉の高さを起点に反撃していくが、最後までゴールをとらえることができぬまま。対する島商はMF林田阿土夢を中心に落ち着いたゲーム運びと、粘り強い戦いぶりを発揮。試合はそのまま1-0で終了し、島商が中地区交流戦を制覇した。

新人戦前から「今年の島商は予想以上に強い」という評判だったが、島商の安定感が光った勝ち上がりだったと思う。国見もポテンシャルの高さは示したし、諫早商業・西陵高校の丁寧な戦い方も印象的だった。なによりも公式戦をチームとして戦えたことが良かったと思う。

真夏を思わせる暑さの中、1日2試合のハードスケジュールではあったが、観戦していた保護者の「3年生なのに、ずっとサッカーができなかったのだから、まだまだ終わってほしくない」という言葉が、そのまま選手の気持ちではなかったろうか。開催に尽力した関係者、プレーした選手、応援に駆けつけた父兄のみなさんに、あらためてお疲れさまでしたと言うとともに感謝をしたい大会だった。

reported by 藤原裕久

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