【記者会見 YBCルヴァンカップ1回戦 琉球－福岡】「勝って修正できるのはいいこと。積み上げて次の試合に臨みたい」／金明輝

2025年03月21日 13時49分　
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JリーグYBCルヴァンカップ1回戦
日時：2025年3月20日（木・祝）14:03キックオフ
会場：タピック県総ひやごんスタジアム／3,686人
結果：FC琉球OKINAWA　０－２　アビスパ福岡
得点：［福岡］北島祐二（58分）、紺野和也（90分）

◎金明輝監督（福岡）；
Q:試合を振り返って
「正直な感想としては難しいゲームになりました。往々にしてあるゲームですが、やはり前半の入り、ゲームが進行していく中で、相手の方が思い切ってやりたいことをしっかりと表現していた部分があったのではないかなと思いました。後半、少しメンタル的なところをしっかりと正して、当然、琉球さんもしっかりとした技術を持ったチームだったので、難しいゲームになるなと承知していましたが、やはりベースのところですね。ピッチ上でつるつる滑る選手が複数人いるとゲームにならないよというのは伝えさせてもらいました。技術的なところもそうですし、イージーミスも多かったんで。それは普段、長くゲームに出ていない選手たちだからなのか、でも、我々はJ1のチームとして活動しているので、そういったところの違いを見せたかったですが、なかなか思い切った、思い通りのゲームにはできなかったなという印象です。そんな中でもしっかり勝ち切ったこと、失点0で抑えたこと、我々の強みというところはしっかりと出せたので、そういったところは評価もできる部分でありますし、勝って修正できるのはすごくいいことなので、しっかりとまた積み上げて、次の試合に臨みたいと思います」

Q: 難しいゲームではありましたが、『結果を取る』というところでは、複数得点無失点ということで、きちんと数字で示したと思います。その点についてはいかがでしょうか？
「ジャイアントキリングがよく起きる大会なので、我々としてもしっかり心して臨みましたし、1回戦が難しいゲームになるのはよくあるので、まずは結果をしっかりと持ってこれたことは、やはり2点目がすごく大きかったですし、無失点で終われたこと、長くゲームを離れていた奈良をゲームで起用できたこと、そういったポジティブな要素もたくさんあるので、決してネガティブなゲームではなかったというところはしっかりと抑えた上で、勝って振り返るところも大事なので、しっかりともう1回修正したいなと思います」

Q: いま言及された奈良選手、そして永石選手も長いけがからの復帰戦になりました。2人のプレーぶりについてご意見をいただけますか？
「永石に関しては、前半に2つぐらいですかね、決定機を止めてもらいました。やはり力のあるキーパーであることは間違いないですし、ゲームの開幕には間に合いませんでしたが、ただシーズンが始まってからも精力的にトレーニングしていましたし、ゲームに出ていない中でのチームへの関わり、存在感というのは、僕が初めてアビスパに来たときから感銘を受けたというか、プロフェッショナルだなという部分で、ぜひ起用したくなるような選手でした。そういった意味でも、試合に出れば絶対に今日のようなプレーはできるかなと思っていましたから、今日は自信を持って起用しました。
奈良に関しても同様ですね。とても長く苦しんだ部分もありましたが、奈良を復帰させたいから違う選手を使わなかったとか、無理して奈良を使ったとか、そういう状況ではなく、この状況であれば、奈良が今のタイミングでは一番適しているという判断のもとでの起用でした。当然、力はトレーニングの中でもしっかり示してくれていましたし、誰よりも細かい部分にこだわったプレーをしてくれるので、守備がほころびることなく、入ってからはより安定したんじゃないかなと思っております」

Q: 今回の琉球戦のメンバー選考に関しては、どのような考え方で行ったのか教えていただけますでしょうか？
「形の上では、リーグ戦で長くプレーしていない選手がゲームに出ている形になっていますが、決して実力で見劣りする選手を起用したつもりはまったくないし、対戦相手が琉球さんというところで、最大限に準備して心して臨んだゲームだと、そういう認識でした。ただ、先日のリーグ戦のゲームと比べると…というところは当然ありましたが、でも相手が違いますし、琉球さんのゲーム運び、特に前半は我々がやりたいことを少しやらせてもらえませんでした。どこかでイレギュラーが起きていたんでしょうが、ボール、特に保持時にイージーなミスが多く、リズムを掴む前にそういうミスが起きたなというイメージはありました。もう少し底上げというか、こういう選手を次に使ってあげたいなという選手が現れることも期待していて、もう1回試合を振り返ってみないと分からないですけれども、4月になると連戦もあるので、そういったところも踏まえながらの選考でありました」

［中倉一志＝取材・構成・写真］