J1第12節全試合振り返りLIVE(J論)【4/28(月)21時】

「football fukuoka」中倉一志

【記者会見 J1第2節 G大阪-福岡】「安いと言わざるを得ない。これをやられているとなかなかゲームも苦しくなる」/金明輝

2025明治安田J1リーグ 第2節
日時:2025年2月22日(土)15:03キックオフ
会場:パナソニックスタジアム吹田/22,614人
結果:ガンバ大阪 2-1 アビスパ福岡
得点:[G大阪]倉田秋(22分、58分)、[福岡]見木友哉(87分)

◎金明輝監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「この寒い中、たくさんのサポーターが来てくれて、ガンバさんもそうでしたけれど、そんな中で好ゲームを、好ゲームというのは我々が勝つことが好ゲームになるんですけれど、しっかりと身のあるゲームをしようと選手たちにもはっぱをかけて試合に臨みました。立ち上がりから我々が望むような展開というか、相手に簡単にボールを前進させない、切り替え早く我々が先手を取って、すべてにおいて我々が優位性を持っていくというところで、選手たちは果敢にトライしてくれて、前節と比べてすごく勇気を持ってアグレッシブにプレーしてくれました。アタッキングサードに入った時のクオリティ、足を振るところだったり、そういったところの未熟さはあるものの、期待感あるアタックをたくさんしてくれたと思っています。
失点に関しては安いと言わざるを得ない。相手のワンチャンスというか、そういったもので相手に好機を作らせたり、セットプレーからの追加点、これをやられているとなかなかゲームも苦しくなるなという印象です。
最後は同点に追いつくために、選手たちが本当に身を投げ出してハードワークしてプレーしてくれたことは次に繋がっていくんじゃないかなと考えております」

Q:監督もおっしゃったように失点の場面が気になります。開幕戦の失点、今節の2失点も、相手の良いプレーがあったかもしれませんが、防げないというものではなかったように思います。監督はどのようにご覧になっていらっしゃいますか?
「人数も揃っているけれど簡単にクロスを上げさせている、簡単にボックス内でシュートを打たれている。そういう状況があるという現実をしっかりと受け止めて、再度改善しないといけないなと考えております」

Q:攻撃に関しては、前から行って相手陣内でプレーする時間も多く、監督がおっしゃったように開幕戦とはかなり変わっていました。次節以降も問題なくやれるという手応えを感じられたというところでしょうか?
「我々が準備してきたことがたくさん出たなというところです。勝てなかったので、これをよしとすることはできないまでも、積み上がって来ているというか、選手たちがしっかりと確信している部分はありますが、やはりサッカーなので、点を取るところで相手を上回らないと、勝点3、勝点を取るということはできないので、まずはそういったところにしっかりとフォーカスしながら、好ゲームをしたとかそういうことではなく、失点が相手より多かったというところで、再度、自分たちのベースである守備というところを見つめ直して、連戦なんで、もう1回良い準備したいと思います」

Q:J1初スタメンの安藤選手について、相手の先制点の場面で外国籍選手との競り合いで外されたことが痛かったと捉えています。田代選手ではなく彼を先発に起用したというところ、あの失点の場面、そしていくつかチャンスに絡んでいた攻撃の面等々、全般的な彼の評価をお願いします。
「安藤に関してはご覧の通りです。僕の中では及第点以上のプレーをしてくれたなと認識しております。失点シーンはまだ映像を見直していないのではっきりしたことは言えませんが、ジェバリと安藤がぶつかって、そのこぼれ球を入れられたのですが、マークしていた選手を上島が見失ったという部分もあり、当然、クロスを上げさせたところもそうですし、失点には要因があるので一概に『安藤が』とは言えません。当然、失点しているんで良しとは言えないのですが、あそこでマークをフリーにしてしまって打たれていたのならまだしも、しっかりと対応できていたなと思ってはいます」

Q:一方で、前に付けるパスが課題と本人は話されていましたが、結構、良いパスもあり、そういったところにチャレンジもしていました。その点についてはいかがですか?
「それも、みなさんがご覧になられた感想通りですね。あのサイズ感であれぐらい配給ができて、ヘディングが強く制空権もあり、ドリブルで運んだり、守備でもタフにほぼノーミスでやってくれたのではないかと思います。ただ、どうしても最後に『勝てなかったので』という言葉が付いてきますし、もう1回振り返らないと分からない部分もありますが、そんな感想でいます」

Q:開幕前に、まずコンディションがいい選手を選ぶとおっしゃっていましたが、外から見る限りではありますが、紺野選手のコンディションが良くないのではないかという印象があります。この2節での彼のパフォーマンスをどのように感じられていらっしゃいますか?
「相手チームの警戒するポイントが紺野だというところは、去年からアビスパを知ってるチームであればそうだと思いますし、マークが強い中で、今年に関しては、紺野以外にもアタッカーの質を保てるところが他にたくさんあるので、紺野にボールが集まらない、一極に集中しないというところも当然ありますが、おっしゃるように、彼ならばもうひとつ決定的な仕事をと我々も望んでいます。それがコンディション面なのか、相手の対策に少してこずってるのか、そういった部分も当然検証していかないといけないと思いますが、彼なりに、しっかりとしたパフォーマンスはしてくれているなと僕自身は認識しています。ただ周りが見て少し物足りないと感じるのであれば、やはり紺野自身が感じているでしょうし、そういった部分も僕らももう一度振り返ってみて、チームの底上げ、競争を促したいと思います」

Q:今日はワントップで岩崎選手を起用されましたが、どういった狙いを持たせてピッチに送られたのか、それと彼のワントップでのプレーの評価をお願いします。
「アグレッシブな走力とプレッシングに関しては、相手も長いボールをチョイスするぐらい圧力がかかったと思いますし、しっかりと準備してきたものを体現してくれましたので守備の面では及第点を与えたいなと思っています。
攻撃に関しては、ロストも少し多かったり、彼はもともとサイドに張ってのプレーが得意な選手なんで、そういったところでは少し彼自身も難しさを感じたと思いますが、もっともっとできる選手だと思っていますので期待しています」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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