【無料記事】【記者会見 J1第28節 G大阪-福岡】「らしさは出せた。この暑さの中で選手たちはよくやってくれた」/長谷部茂利
2024明治安田J1リーグ 第28節
日時:2024年8月24日(土)18:33キックオフ
会場:パナソニックスタジアム吹田/33,878人
結果:ガンバ大阪 2-2 アビスパ福岡
得点:[福岡]紺野和也(22分)、[G大阪]福岡将太(27分)、[福岡]宮大樹(32分)、[G大阪]坂本一彩(48分)
◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「まず自分たちの力は出し切ったというか、やりきったような、そんな印象を受けています。2点も取れて、もしくは2回リードしたというところで言うと、最後は勝ちたかったなという想いはありますが、やはり力のあるガンバ大阪に対して、いつ失点してもおかしくないような攻撃、特にミドルシュートも含めて危なかったなと。ただ、そこに対してよく寄せていたし、やられないように最大の努力というか、ボールに寄せて、もしくはそのワンツーだったり、外したプレーだったりというのを、読みも含めて、チーム全員でよく守ったなと思います。最初に言ったように自分たちらしさは出せたと思うので、勝点1をガンバ相手に取れたのは、今日のところは、この暑さの中でよくやってくれたと選手を称えたいと思います。
それにしてもスタジアムは素晴らしいと思います。ゴール裏のガンバ大阪のファン、サポーター、スタジアムの雰囲気、ここでできる選手たち、そして我々の選手たちも幸せだなというふうに思います」
Q:『どれだけ自分たちのノーマルに近づけられるかが鍵だ』とおっしゃっていましたが、そこはできたんじゃないかと思いますが、ただ2失点。特に2失点目がもったいなかったなと感じます。監督はどのようご覧になっていらっしゃいましたか?
「注意していた形ですし、彼らのクロスを上げるところ、中でのヘディングの仕方、非常に巧みですね。分かっていただけに、注意していただけに防ぎたかった。でもその一瞬のプレーを調整できる、コントロールした中でのクロスだしヘディングだし、非常に良いプレーだったと思います。防ぐのは難しいんですけれども、あれを防がないとガンバには勝てない。上位のチームには勝てない。これははっきりしたことだと思います。だから、これからガンバとの対戦はないですが、また違うチームとの対戦したときに同じミスをしないように、同じようにやられないようにトレーニングしたいなと思います」
Q:中断期間を挟んで、上手くいくことと、上手くいかないこと、いろいろとありましたが、今日は、普段は先発出場の機会が少ない選手も含めて、100点満点ではなかったかもしれないけれど、非常にアグレッシブに戦ったと思います。そこはどのように評価されていらっしゃいますか?
「プレーの質とか強度のところ、攻守にわたって足りないところはたくさんあったと思います。切り替えも遅かったですし。そういう意味では、そこは相変わらず修正していかなければ、高めていかないといけないと思いますが、気持ちの面だったり、プレーをしようという意欲だったり、そういうところは前面に出ていたんじゃないかなと思います。これまでなかったわけではなくて、やはり出場機会が少なかったとか、『俺を使え』というそういう気持ちが、この試合ではだいぶ前面に出ていた。それが試合の入りであったり、局面、局面で出ていたと思いますし、アビスパ福岡らしい、『これが The 福岡だ』というのを少し見せてくれたなというふうに思います」
Q:アグレッシブな守備のところに関して、一つは今日は4バックからスタートして、特に左サイドバックの位置でプレーした宮選手の攻守の切り替えのところを含めた存在感が素晴らしかったと思います。4枚でスタートした意図を教えてください。
「4枚でしたか?というようないつも通りのコメントですけれども、両方をうまく、自分たちが守りやすいように、相手が攻めにくいように考えたつもりです。1トップではなくて2トップで守備をした方が相手が困ると思ったので、その波及で左サイドが少しそういう形になっていましたけれども、どちらにしろ、今最初に言った『相手をやりにくく』『自分たちがやりやすく』というところを狙ってやりました。そういう意味では最初10分ぐらいですかね。ガンバ大阪のディフェンスは『あれ?2トップで来るな』というような雰囲気を出していたので、10分だけかもしれませんが成功しました」
Q:今日は岩崎選手がトップの位置から2度追い、3度追いすることで運動量を見せていました。彼があそこにいることによってプレスが機能していた面というのもあったと思いますが、いかがでしょうか?
「ありました。その通りです」
Q:池田選手の怪我について、現時点で分かる範囲で教えていただけないでしょうか?
「正確には分からないですけれども足だと思います。足をちょっと痛がっているという話を聞いて、もう担架が入った段階で交代を推したいという話をメディカルの方から聞いたので、すぐ交代しました」
Q:宮選手に関して、ゴールもありましたし、攻守にわたって与えられたタスクを効果的に表現されていたと思います。監督の評価を教えていただけますか?
「良かったと思います。ただもう1本ヘディングで取れるチャンスはあったと思うので、1点とは言わず2点取ってもいいと思いますし、それだけの選手というか漢ですし、責任感もあるし、この試合にかける想いというものもありましたし、こちら出身ですから取りたかったでしょうし取ってほしかったですね。試合に出ている選手にには、途中交代も含めて私はいろんなことを懸けています。彼はそれを背負って2点目を取れれば遂行というか完了できたんですけれども、そこが少し足りないところですかね。でも十分に良い仕事をしたというふうに思っています」
[中倉一志=取材・構成・写真]