旧マリノス君との長い付き合いと「鳥の会」異聞 2025WMマスコットイベント第2部より<2/3>
■「実は僕、マリノス君の心の中の声が聞こえるんですよ」
──村井さんが選んだ「チェアマン時代のマスコットの思い出」その2ですが、《旧マリノス君とは長い付き合い》。実際、長いんですか?
村井 長いね(笑)。
──私がよく覚えているのは、2022年のマスコット大運動会で、マリノス君が「お目付け役」みたいな感じで参加していたんですよ。その時にピッチレベルまで降りてきていた村井さんが、おもむろに「マリノス君、がんばれ!」って耳打ちしていたのを見逃さなかったんですよね(笑)。よっぽど強い信頼関係で結ばれているのだなと。
村井 僕がチェアマンになったのが2014年で、8年間チェアマンを続けさせていただいたんですけど、その間ずっとマリノス君との交流は続いていたんです。実は僕、マリノス君の心の中の声が聞こえるんですよ。
──え、そんな話をして大丈夫ですか?
村井 彼とは、何かが通じ合うんだよね。マリノス君って、試合中はピッチサイドとか、ベンチ横にいるじゃないですか。普段の視察ではやらないんだけど、マリノス君がいるときだけはピッチまで降りて、試合が終わると彼と会話するんだよね。僕の中では、意外と低いオジサンの声なんだけど「村井さん、俺、ずっと無遅刻無欠勤なんだよね」って。
──それこそ、1993年のJリーグ開幕から、ずっとですよね?
村井 そう、それで僕が「大変だね。だけどさ、冠婚葬祭とかあったんじゃないの?」っていうと「試合の日は、ないんだよ」って。そういう話をずっと、ピッチサイドで僕の心の中につぶやいていたんですよ。
──だじゅうるさんも、マスコットの心の声が聞こえることはあるんですか?
だじゅうる なんとなく言っていることはわかりますけど、そこまではっきりとは(苦笑)。
村井 僕が「ウィンクしてよ」とお願いすると、マリノス君はちゃんとウィンクしてくれるよ。
まどり 旧マリノス君ならではの特技でしたよね。
──そうそう、実は村井さんとイベントのやりとしていた時に「マリノス君に功労賞をあげたいね」と言われたんですよ。それで、チェアマン退任後の現マリノス君の写真をお見せしたら、けっこう当惑されえていましたよね。「これは僕の知っているマリノス君じゃない」って。
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