宇都宮徹壱ウェブマガジン

結局のところアルディ&ミーヤはどうなるのか? 「RB」がマスコットに言及しない理由を考える

 先週の日曜日(24日)は、J3JFL、そして地域CLのタイムラインが実に賑やかな1日となった。J34位以下が未確定で、これによりJ2昇格プレーオフ会場が変わってくる。JFLは入れ替え戦に回る可能性のある、下位3チームの勝敗に注目が集まった。そして地域CLは、決勝ラウンド2日目を終えた時点で何も決まっておらず、すべては最終日の結果次第となった。

 例年であれば私は、決勝ラウンドの会場にベタ付きでいるはずだった。ところが前日の土曜日には、国立競技場で天皇杯決勝がある。日程が発表になった時は「12月にやってよ!」と思ったし、決勝のカードが関西対決に決まった時は「京都でやってくれないかな」と詮無きことを考えてしまった。天皇杯を取材後、高速バスで京都に戻ることも一時は検討していた。

 結局、その案は撤回され、向かった先はNACK5スタジアム大宮。大宮アルディージャとカターレ富山によるJ3最終節である。大宮は1位、富山は3位がすでに確定。プレーオフに臨む、富山の状況を確認しておきたいという目的もあった。そしてもうひとつ「RB(レッドブル)」となる前の大宮は、これがラストゲーム。大宮サポーターのみならず、多くのマスコットファンにとり、アルディとミーヤの去就は大いに気になるところであった。

 試合の3日前、あるスポーツ紙系のメディアが、大宮の長澤徹監督の談話を紹介。その記事の中で《全株式をオーストリアの飲料メーカーレッドブルが取得したことから、来季はエンブレムやマスコットなども変わることが決まっている。》との記述があったことから、ネット上でちょっとした騒ぎになった。その後、元記事は《来季はエンブレムが変わることが決まっている。》と修正。しかし結果として、さまざまな憶測を呼ぶこととなった。

 さらに遡って116日、RB大宮株式会社は、チーム名を含むクラブプロパティの変更を発表している(参照)。プロパティについては、新チーム名(RB大宮アルディージャ)、新エンブレム(2頭の闘牛が向き合ったお馴染みのデザイン)、そしてクラブロゴとフラッグ(いずれもワンポイントでオレンジを使用)が紹介されている。

 ここで気になるのが、マスコットに関する言及がなかったことだ。

 先の記事の修正も、マスコットに関する公式の変更発表がなかったことが、おそらく理由だったのだろう(クラブ側から修正依頼があったのか、それともSNSの反応を見て間違いに気づいたのかは不明)。なぜRBは、今後のマスコットの扱いについての言及を控えるのか? そこに、なんとも言えぬモヤモヤを感じてしまうのは、決して私だけではないだろう。

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