【無料公開】ソニー仙台を見送りつつ、JFL最終節に思いをめぐらせる(2024年11月16日@ムサ陸)
インターナショナルマッチウィークの土曜日、わが家から最も近いスタジアム、武蔵野陸上競技場を訪れた。カードはJFL第29節、横河武蔵野FCvsソニー仙台FC。JFLファンならば、私がこのカードを選んだ理由を察してくれることだろう。
周知のとおり、ソニー仙台は今季限りでのJFL退会と活動停止を発表している。都内で彼らの試合が観られるのは、これが最後。対する武蔵野は、ここまで5勝7分け16敗で最下位に沈んでいる。JFLは、この試合を含めて残り2節。どちらにとっても、絶対に負けられない一戦であった。
ソニー仙台が、JFLに退会届を提出したことを発表したのは、9月27日のことである。以降の8試合の戦績は4勝3分け1敗。発表前の順位は13位で、この試合に勝利しての順位は暫定11位。戦績だけを切り取れば、ソニー仙台がJFL全体にインパクトを残しているわけではない。
そんな彼らのラストゲームは、ホームでの栃木シティFC戦。本日(17日)、栃木Cがホーム最終戦を落とし、2位の高知ユナイテッドSCがアウェイ戦に勝利した場合、両者の勝ち点差は2に接近する。もしそうなれば、JFLの最終節はソニー仙台を中心に、さまざまなドラマが生まれることだろう。
一方で残留争いも熾烈だ。この日、14位のクリアソン新宿と15位のミネベアミツミFCが対戦し、2-1で新宿が勝利した。敗れたミネベアミツミは、武蔵野と同じ勝ち点22ながら得失点差で8上回っている。次節で武蔵野がHonda FCに勝利しても、残留はミネベアミツミの結果次第という厳しい状況だ。
JFLの最下位チームは、地域CL2位チームとの入れ替え戦に回る。地域CL決勝ラウンドの第3戦は、JFL最終節と同じ11月24日。キックオフはJFLが13時で、決勝ラウンド最後の試合は13時30分だ。最下位が決まったチーム関係者は、たけびしスタジアム京都の状況に注視することとなる。
来週の日曜日、貴方はどのスタジアムで、ドラマの結末を知ることになるのだろうか。
<この稿、了>