「ヴァンくんとフォーレちゃんに『安産祈願』してもらいました」 マスコットに救われた話 アヤ(ヴァンフォーレ甲府サポーター)
月イチ連載の「マスコットに救われた話」。タイトルそのままに、マスコットが大好きな方々に、毎回「マスコットに救われた話」について語っていただく。
今回ご登場いただくのは、ヴァンフォーレ甲府のサポーター、アヤさん。マスコットを題材とした、とても素敵なイラストや漫画を描く彼女の存在を知ったのは、こちらのポストがきっかけだった。
ヴァンくんフォーレちゃんの、戌の日🐶 pic.twitter.com/ZUFygsCjyZ
— アヤ (@pumabobo) June 13, 2024
ヴァンくんとフォーレちゃんに「安産祈願」してもらえる──。なんて幸せなことだろう! そんなわけで、生まれたばかりのお子さんを寝かしつけたアヤさんに、さっそくお話を伺うことにしよう。(取材日:2024年6月24日、オンラインにて収録)
【編集部より】当連載は随時インタビュイーを募集中。XでのDM、もしくはメールにて、以下の情報をお送りください。
・メールでの件名「マスコットに救われた話」
・お名前(ハンドルネーム可)
・連絡先(メールアドレス、LINEなど)
・お仕事
・推しマスコット
・どのように「救われた」のか(簡単に)
infotetewm@targma.jp までお願いします。
※これまで登場したマスコット(ファジ丸、ゼルビー、ドーレくん、ヴァンくん&フォーレちゃん)以外のマスコット推しの方が採用される可能性が高いです。なお次回は、ヴィヴィくん推しのサポーターの方が登場予定です。
■「年齢のわりには年季の入ったサポですよね(笑)」
娘が生まれたのは5月8日です。初めての子供なので、右も左もわからない新米の母親ですけど、1カ月が過ぎて少し余裕が出てきた感じですね。夜泣きすることもありますが、明け方は旦那さんが対応してくれているので、何とかなっているという感じです。今、住んでいるのは南アルプス市。実家のある甲府からは、車で20分くらいです。
ヴァンフォーレ甲府がJクラブになったのって、J2が始まった年(1999年)からだと思うんですけど、私はその前から両親に連れられて小瀬(スポーツ公園陸上競技場。現・JITリサイクルインクスタジアム)で試合を観ていたんですよ。幼稚園の年少の頃だったので、たぶん旧JFL時代だと思います。もしかしたら甲府クラブ時代かもしれない。年齢のわりには年季の入ったサポですよね(笑)。
ヴァンフォーレができるまで、山梨にプロスポーツはありませんでした。ですからスポーツ観戦が好きな人は、無条件で小瀬に行くんですよね。私自身、それほどサッカーが好きだったわけではありません。当時は今みたいなスタグルもなかったので、焼きそばとかフライドポテトとかが楽しみでした。それが目当てで、スタジアムに行っていたところがありましたね。試合中は、漫画ばかり読んでいたように思います。『クレヨンしんちゃん』とか『ちびまる子ちゃん』とか。
ヴァンフォーレに興味が持てるようになったのは、初めてのJ1昇格を決めた2005年でした。そう、大木(武)さんの監督1年目です! 当時は高校生だったんですが、応援する人の数が増えてきて、小瀬の雰囲気がだんだん盛り上がっていく感じでした。ただ、周りにヴァンフォーレを応援している友だちはいなかったので、その時も両親と観に行くことがほとんどでしたね。
■「ヴァンくんの不憫な感じが、またいいじゃないですか(笑)」
ヴァンくんが小瀬でデビューしたのって2006年なんですよね。当時から見ているんですけど、話しかけようとは思わなかったです。今と違ってキャラもそんなに濃くはなくて、大人しく控えめな印象でした。その後、フォーレちゃんが出てきて、井尻(真理子)さんがお世話係になったあたりから、ヴァンくんステージが面白くなっていきました。
実は私、20代の時に山梨を離れて、東京で4~5年くらい暮らしていたんです。就職したのが印刷会社だったんですが、とにかくブラックで「今日中に帰れればいいね」って感じだったんです。ヴァンフォーレのホームゲームがある時は、中央線で小瀬に通っていましたけれど、思わず「ただいま!」って言いたくなりましたね。
とにかく当時は仕事がハードだったので、ヴァンフォーレの試合は私にとって「癒やし」以外の何ものでもなかったです。もちろん試合に勝ってほしいですけど、勝ち負けよりも「小瀬に帰ってくる」ことのほうが私にとっては大事。何しろ子供の頃から、ずっと通っていましたから。ゴール裏の大音量の応援も、私にやすらぎを与えてくれるものなんです。
もちろん、マスコットに会えるのも楽しみのひとつでした。ヴァンくんとフォーレちゃんの関係って、とっても絶妙だと思うんですよ。夫婦になって子供が生まれるマスコットもありますけど、私は「ヴァンくんはただの友だち」というフォーレちゃんのスタンスが好きです。もっと言うと、ヴァンくんの不憫な感じが、またいいじゃないですか(笑)。
作品提供:アヤさん
(残り 1394文字/全文: 3427文字)
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