宇都宮徹壱ウェブマガジン

延々と続く荷物検査と今まで感じたことのない圧 今こそ振り返ろう「#マリサポUAE遠征」<2/3>

写真提供:山口みらん氏

初めてのUAE遠征で役立った「ささゆかnote」 今こそ振り返ろう「#マリサポUAE遠征」<1/3>

チケット問題で観光する気分にもなれず

──かくして皆さん、無事にUAEに入国したわけですが、ここで勃発したのが「チケットを用意できないかもしれない問題」でした。この知らせは皆さん、どのタイミングで知ったのですか?

sayaka 私は出国前ですね。私の旅程だと、ちょうど機内にいる時に当落が決まる感じでした。それで、エティハド航空の機内の無料Wi-Fiで確認しようとしたんですが、すごく電波が弱くてメールがぜんぜん読み込めなかったんです。結局、アブダアビの空港に到着してから、私たちのグループでイミグレを通る前に「せーの」で確認しました。

──結果、3人とも当選だったんですよね?

佐々木・sayaka・山口 当選でした!

──よかったですね。逆に周りで落ちていた方っていました?

sayaka 他の人も大丈夫だろうと思って、何気なく声をかけた方が落選だったんですよ。おひとりで来ていたみたいで「何とかします!」と明るくおっしゃられて、その場では別れたんですけど。でも、そこからは不用意に聞けなくなってしまいましたね。

山口 私はショッピングモールにいた時にメールが届いて、そこで当選していたことを知りました。ただ、sayakaさんたちと合流するまでは、基本的に他の人に「どうでした?」とか聞くことはなかったですね。

──実はACLのアウェイチケットって、各自が現地で購入するものだと思っていたんですよ。

佐々木 私が参加した遠征でも、基本的に現地購入だったので、当日までチケットを入手できなくても、そんなに心配することはなかったんですよ。今回はゴール裏の常連さんでも落選した人がいたみたいで、そうなると試合前に観光するような気分にはなれませんでしたね。

──試合会場のハッザーア・ビン・ザーイド・スタジアムは、私も取材で訪れたことがあるんですけれど、2万5000人くらいのキャパですよね。一方、現地を訪れたF・マリノスのサポーターは、2000人くらい。アウェイ席は限りがあるとはいえ、これくらいの人数であれば「入り切らない」ということはないと思ったんですよね。

sayaka マリノスからも「ビジター席2000席」というリリースが出ていたので、直前になって参加を決めた人もけっこういたんですよ。そうしたら「半分くらいしか入れないかもしれない」みたいな話になって、それでみんなが焦り始めたという感じでしたね。

──結局、当日試合の時点でチケットが確保できなかった人も、いちおうスタジアムに向かったんでしょうか?

佐々木 そうですね。私が企画したバスツアーにも、チケットがない方が3人いらっしゃいました。結果としてクラブが「アル・アイン側と引き続き交渉中」とポストしたのは、かなりぎりぎりのタイミングだったんですが、それでやっと安心できたという感じでした。

──ということは、試合会場に到着した時には、何とか解決していたということでしょうか?

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