宇都宮徹壱ウェブマガジン

「サッカーの質が上がるなら、何をやってもいい」? 吉田鋳造(『地域決勝/CLの基礎知識』著者)<3/3>

1990年代の地域決勝と西濃運輸サッカー部の思い出 吉田鋳造(『地域決勝/CLの基礎知識』著者)<2/3>

なぜ1次ラウンドは1日おきの開催ができないのか?

──今、おっしゃったようにピンポイント補強ができたのが2006年まで。それ以外にも、地域決勝では、けっこう頻繁にルール改定が行われているんですよね。大きいところでは全社枠の導入だったり、百年構想枠や輪番枠の採用だったり、決勝ラウンドの中1日休みだったり。それらについて、ひとつひとつを解説しているのも本書の特筆すべきところですが、こうしたルール改定を俯瞰してみて気づいたことはありますか?

鋳造 まず「JFLに振り回されすぎ」というのはあります。2位が自動昇格なのか、それとも入れ替え戦なのか、地域決勝が終わってもJFLの最終結果が出なければわからない年もあったりします。2位は入れ替え戦のはずが、終わってみれば3位も自動昇格という年もありました。

──そうかと思えば、経営破綻でJFLを脱退したクラブがあっても、地域CLからの繰り上げがなく15チームでJFLが開催された年もありました。

鋳造 ですから、地域決勝がいいように使われているように、どうしても思えてしまうんです。輪番枠についても百年構想枠についても、上位カテゴリーの思惑によって地域決勝は「清濁合わせ飲まされている」という感じ。逆説的にいえば、地域決勝が清濁合わせて飲んでくれるから、上のカテゴリーは成り立っている、ともいえるんじゃないと。

(残り 3080文字/全文: 3723文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ