宇都宮徹壱ウェブマガジン

若すぎる? 院政? それとも期待値大? 元オシムの通訳が語る「次期JFA会長」像

 本題に入る前に、まずは御礼から。12月7日に都内のLOFT9 Shibuyaで開催された『異端のチェアマン 村井満、Jリーグ再建の真実』出版記念パーティーについてである。

 当日は招待を含め、100人以上の来場者があった。ご来場いただいた(とりわけチケットをお買い求めいただいた)皆さんには、心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

 集客については、実はそれほど心配はしていなかった。何しろ前Jリーグチェアマンの村井満さんを筆頭に、元副理事長の原博実さん、元理事の佐伯夕利子さん(スペインからの参加!)、そしてMCは日々野真理さん。元専務理事の木村正明さんは、ご都合がつかず不参加となったものの(その代わり素敵な動画メッセージをいただいた)最強の布陣を組むことができた。

 コロナ禍以降では、本当に久々となる大規模なリアルイベント。それでも、要諦となる部分は忘れていなかった。今回も最も重視したのが「キャスティング」である。まず、本書の主人公である村井さんはマスト。その上で、チェアマン3期目以降の理事の皆さん(いわゆるチームMURAI)にも、お声がけさせていただいた。

 このうち佐伯さんに関しては、当初はスペインからのオンライン参加を打診していた。すると「何とか都合をつけて参加したいです!」とのメッセージをいただき、こちらも慌てた。さすがにそれは申し訳ないと伝えたら「村井チェアマン時代のことを書いていただいた感謝の気持ちです!」と返され、大いに恐縮した次第である。

 佐伯さんは、イベント当日の昼に帰国。楽屋に到着後、すぐさま村井さんや原さんとハグする様子を見て、あらためてチームMURAIの結束の固さを認識するとともに、こうした機会をご提供できて本当に良かったと思った。

 今回のイベントを企画して、もうひとつ実感したことがある。それは「リアルに会うことの大切さ」。ご無沙汰しているサッカー仲間、普段から応援してくださるファンやWM会員の皆さん、そして初めてお会いする方々。SNSでつながっていても、時間と場所を共有して得られる解像度にはかなわない。これを機会に、来年もリアルイベントの開催を検討しようと思う。

 さて、本題。今週は次期JFA会長に就任することが確実視されている、宮本恒靖氏にフォーカスすることにしたい。

 来年3月に任期満了で退任する、田嶋幸三会長の後任を決める選挙は、結果として立候補を表明したのは宮本専務理事のみ。立候補を希望していた鈴木徳昭氏は、16人以上の評議員の推薦を集めることができなかった。今月24日の臨時評議員会で信任投票が行われ、過半数以上を得られれば「会長予定者」として承認される。

 宮本氏といえば、現役時代(ガンバ大阪、レッドブル・ザルツブルク、ヴィッセル神戸)、日本代表のキャプテン、そしてガンバの監督時代のイメージなら明確にある。またFIFAマスターの卒業生ということで、国際感覚やインテリジェンスについても申し分ない。若さとルックスの良さから、一般への受けも良さそうだ。

 一方で、66歳の現会長から46歳の新会長へのバトンタッチには、若干の不安が否めないのも事実。むしろ「院政」の2文字が脳裏をかすめるのは、決して私だけではないだろう。そんなわけで今回は、国際政治学の専門家で、元日本代表監督イビチャ・オシムさんの通訳も務めた千田善さんに「次期JFA会長をどう見るか」について、お話を伺うことにした。

(残り 2042文字/全文: 3459文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ