宇都宮徹壱ウェブマガジン

『もえるバトレニ』著者とfootballista編集長が語る サブスクは未来のサッカー文化を支えるか?<2/3>

『もえるバトレニ』著者とfootballista編集長が語る サブスクは未来のサッカー文化を支えるか?<1/3>

日本だけでなくクロアチアからも取材依頼が殺到

──去年のカタール大会は、アルゼンチン、フランス、クロアチア、そしてモロッコがベスト4でした。ずっと長束さんに書く場を提供していたfootballistaは、クロアチアに関して最も内容の濃いコンテンツを提供できていましたが、モロッコについては難しかったんじゃないですか?

浅野 確かに、難しかったですね。

長束 前監督のヴァイッド・ハリルホジッチという切り口でなら、僕もモロッコについて寄稿させていただいています(参照)。あれは日本の読者もとっつきやすかったと思います。

──今大会はラウンド16のカードが決まってから、クロアチアのメディアから長束さんに取材が殺到したそうですね。

長束 おそらく10社くらい、インタビューを受けました。公共放送を含む2社には、ビデオメッセージを送りましたよ。そうかと思えば、オンラインでの雑談が、数時間後にネット記事になったこともありましたね。けっこうフル対応でしたけれど、すべてノーギャラ。向こうはギャラを求める文化はないですし、こちらも持ちつ持たれつという感じでやっていますから。

──これほど長束さんに取材が集中したのって、日本とクロアチアが同組になった2006年のドイツ大会以来でしょうか。

長束 あの時はクロアチアに住んでいたんですけれど、組み合わせ抽選会が終わった瞬間に電話がかかってきて(笑)。日本のTVや新聞のコーディネーターとしてフル稼働でしたが、試合が終わったらペンペン草も生えない状況でした。しかも、向こうの友人やサポーターから「俺たちを食い物にしただろう」みたいなことを言われて、関係修復にもかなり苦労した記憶があります。

浅野 日本とクロアチア、両国のサッカーについて、これだけ語れる人って長束さんくらいしかいませんからね。

長束 僕以外だと、サンフレッチェ広島にいたミハエル・ミキッチくらいですかね。

──ミキッチといえば、ザグレブでケーキ店を経営しているんでしたっけ?

長束 お店はあるんですが、本人は現場に戻っていて、今はスロベニアのマリボルでコーチをしています。僕も去年、Numberウェブの取材で彼にインタビューしましたけれど(参照)、ひとつひとつのコメントが的確でしたね。あらためて、彼の聡明さを確認することができました。

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