なぜマスコット総選挙は今年で終了となったのか? Jリーグの「中の人」が初めて語る内部事情<3/3>
■もふチケで「大きなお友だちが目立ってしまう」問題
──かくして、マスコット総選挙は2023年で終了しました。ここからは、今後のJリーグとしてのマスコット戦略がどうなっていくのか、いろいろとお聞きしたいと思います。おそらく、まだ何も決まっていないとは思いますので、現時点でのお考えでけっこうです。まずは大運動会ですが、これは来年以降も継続されるのでしょうか?
中村 運動会であるかどうかはわかりませんが、全国のマスコットが集まるイベントは、可能な限りは続けたいと思っています。今年の大運動会は、YouTubeでライブ配信をしたんですけれど、同時視聴者数が7000人くらい。選手が出演するような配信と比較しても、遜色ない数字でした。そういう意味でも、マスコットのコンテンツ力というものは、決して侮れないものだなと再認識しました。
──今年は「もふチケ」がなかったようですが、来年以降についてはいかがでしょう?
中村 マスコットとファンとの接触をすべて解禁にするのは、今年はちょっと難しいのかなという判断が準備段階にありましたので、今年は「もふチケ」の実施を見送ることにしました。その代わり、フィールド上でのハイタッチイベントを開催して、ある程度の接点は作れたと思います。
──ハイタッチイベントに参加できるのは、抽選だったのでしょうか?
中村 抽選です。チケットの先行発売の時に、マスコットイベントが見やすいバックスタンド側の最前列を確約できて、さらにフィールド上でマスコット全員とハイタッチができる「マスコットenjoyシート」というものを販売しました。これが100人弱くらいの狭き門でしたので、チケッティング担当に聞くと、即完売だったようです。
──これは以前、マスコットに関する座談会をやった時に出てきた意見なんですが、「もふチケ」は高額なので購入できるのは大人限定になってしまいがちですよね。将来、Jリーグのファンになってほしい子供たちこそ、マスコットに関してもっと優遇されるべきではないかと。この点については、いかがでしょうか?
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