値上げは仕方ないかもしれない。けれども 2年連続で価格改定となったDAZNについて
今週は「あの話題」について取り上げないわけにはいかないだろう。今月12日に発表された、DAZNの価格改定(要するに値上げ)についてである。2月14日から月額利用料金が、これまでの3,000円から3,700円(いずれも税込み。以下、同)となる。DAZNは昨年2月にも、1,925円から3,000円に値上げしており、2年間で2倍近く値上がりしたことになる。
会見に臨んだDAZN Japanの山田学EVP(エグゼクティブ・ヴァイス・プレジデント)は、前回の値上げに関して「ある一定のお客さんの解約はあったが、想定よりは結果として少なかった」としている。実のところ私自身、この時は「受け入れるほかないかな」と納得できた。すでに5年間の実績があり、一方でコロナ禍でもJリーグを支えてくれたという恩義も感じていたからだ。だからこそ、1,075円の値上げも受け入れることができた。
今回の値上げについて山田EVPは「価格変更の幅は抑えたつもり」とコメントしている。確かに前回の1,075円アップに比べて、今回の700円アップというのは、数字上では「抑えた」ことになるのかもしれない。けれども「うへっ!」というリアクションは、前回よりも大きかった。それはSNSを見る限り、私だけではなかったようだ。
今回のDAZNの値上げに関して、私の率直な感想は「仕方ないかもしれない。けれども」というもの。前回と違って「けれども」と留保が付いたのは、以下の3つの理由があったからだ。
1)タイミングが最悪だったから。
2)ビジネスの話しかしていないから。
3)市井のファンに寄り添っていないから。
それぞれ解説した上で、最後に私が今後のDAZNとJリーグに関して懸念していることについても、この機会に述べておきたいと思う。
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