宇都宮徹壱ウェブマガジン

昇格が決まった今こそ振り返る「地域CLの記憶」 2014年の奈良クラブと2019年のいわきFC

 例年より早足で、エンディングへと向かう2022年の国内サッカー。J3はまだ2節を残し、京都サンガF.C.とロアッソ熊本のプレーオフもあるものの、7日のアウォーズをもってJリーグはすっかり閉幕モードとなった。

 思えば今季も昇降格をめぐって、さまざまなドラマがあった。静岡勢のJ2降格、アルビレックス新潟と横浜FCJ1復帰、そしてFC琉球といわてグルージャ盛岡のJ3降格。そんな中、個人的に感慨深かったのが、奈良クラブといわきFCの昇格。奈良はJFLからJ3に、いわきはJ3からJ2へ、それぞれ戦いの舞台を移すことになったのである。

 奈良については2011年から、そしていわきについては15年から、節目節目の場面でウォッチしてきたクラブである。そしてJを目指す最難関とされる、地域決勝(2016年から地域CL)を突破して、JFL昇格する場面をいずれも目にしてきている。

 おりしも今週金曜日から、地域CLの1次ラウンドが始まる。新たなドラマを目の当たりにする前に、あらためて奈良といわきがどのような戦いぶりでJFL昇格を勝ち取ったのか。その後の歩みにも触れながら、振り返ってみることにしたい。

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