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今回のワールドカップは「コンパクト」ゆえに「ホテル難」 ちょんまげ隊長ツンさんによるカタール最新情報<2/2>

今回のワールドカップは「コンパクト」ゆえに「ホテル難」 ちょんまげ隊長ツンさんによるカタール最新情報<1/2>

 

<2/2>目次

*すべての会場が、ほぼ地下鉄でつながっている!

*カタールでは漢字で書かれた横断幕に「要注意」

*「1泊3~4万円くらいは覚悟したほうがいい」

すべての会場が、ほぼ地下鉄でつながっている!

──今年はワールドカップイヤーですが、あまり盛り上がっていないとツンさんは感じませんか? 今大会が11月から12月まで開催されるということで、盛り上がりのタイミングが、いつもと半年くらいズレていることもあるんでしょうけど。

ツン 代表戦の注目度も減っていますよね。今度、アジア最終予選の中国戦とサウジアラビア戦がありますけど、楽勝でチケットが買えました。僕なんか5枚も買っちゃって、まだ捌けていません(笑)。10年前くらいだったら、ワールドカップ出場が決まるチケットなんて争奪戦だったじゃないですか。今は代表よりも、地元のクラブチームなんでしょうね。それだけサッカーが浸透していったとも言えるんでしょうけど。

──やはり本大会出場が決まらないと、ワールドカップの熱量は高まっていかないですよね。微力ではありますが、当WMでもその一助になればと思います。ということで、今回のカタール大会について伺いたいと思います。まずは「今大会のユニークさ」について、過去の大会との最大の違いは何でしょうか?

ツン そりゃあ、何といっても「コンパクトさ」ですよね。カタールという国自体、総面積が秋田県くらいしかなくて、首都のドーハは(千葉県)柏市と松戸市を合わせたくらい。それくらい限られた土地に、改修を含む8つのスタジアムでワールドカップを開催するんですよね。しかも、32カ国のナショナルチームが集まって、それぞれの国から大勢のサポーターが来るわけですよ!

──前回大会のロシア、その前のブラジル、いずれも移動距離が大変だったことを考えると、今回は1日で3試合くらいハシゴできそうですね。

ツン そうですよね。ブラジルだったら飛行機移動が多かったし、ロシアでも2日かけて列車で移動したりしていましたけれど、カタールではすべての会場が、ほぼ地下鉄でつながっているんですよ。ですから僕は、カタール大会は「サブウェイ・ワールドカップ」を命名したいですね。移動の負担がない、治安が良い、1週間の滞在で何試合も観戦できる。短期滞在サポーターにとっては、最高のワールドカップになる可能性があります!

──逆にカタール大会では、旅行する楽しみは希薄でしょうね。

ツン そうなんですよ。ロシアでもブラジルでも、サポーターは代表チームを応援するために、各都市を順繰りに移動していたわけです。ところが、今回は地下鉄でカバーできるわけですから、みんなドーハにずっと留まっているわけですよ。ワールドカップには、どれだけの人が国外から来るかわかりませんけど、間違いなくホテル不足は問題になると思いますね。

──宿泊事情については、またあらためてお聞きしますが、11月から12月にかけての現地の気候についてはいかがでしょう?

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