宇都宮徹壱ウェブマガジン

2泊3日の福山取材、ジュンク堂パネル展、そして『盆踊りの戦後史』 1月18日(月)〜24日(日)

1月18日(月)晴れ~くもり時々小雨@東京~大阪~福山

 5時45分起床。体温36.1度。新しい1週間は自宅のある東京から。今日から2泊3日で、今年初の地方取材である。昨夜の肉豆腐を温めて朝食にいただき、荷物をチェックしてから7時15分に出発。中央線で東京駅に向かい、8時21分発の新幹線のぞみに乗車して、まずは新大阪を目指す。

 移動中、Jリーグの佐伯夕利子理事のインタビュー原稿を完成させてチェックに回し、10時48分に新大阪で下車。最初のアポイントに指定したカフェを探していると、ふいに「宇都宮さん!」と声をかけられる。偶然にも、この日インタビュー予定の松本光平選手と再会。それにしても松本選手、右目の視力もわずかなのに、よく見つけてくれたものだ。

 11時にインタビュー開始。オークランド・シティFCへの移籍が決まった松本選手だったが、ニュージーランド政府がコロナ対策で出入国を禁止したため、オークランドはクラブワールドカップ出場を辞退することとなってしまった。今回のインタビューは、そのことを受けてのもの。さぞかし落胆しているかと思ったら「12月の日本開催に向けて準備します」と、さらに前向きな発言。この人はどこまでポジティブなのだろう。

 1時間のインタビューを終えて松本選手とお別れし、駅ナカの店で昼食にお好み焼きをいただいてから再び移動。13時6分発の新幹線さくらでさらに西へ。14時8分、福山駅に到着する。ホテルに荷物を預けて、15時から最初のインタビュー。福山シティFCのパートナー企業の社長さんにお話を伺う。思いのほか収穫があり、新たなキーパーソンもご紹介いただくことができた。

 いったんホテルに戻ってチェックインしてから、17時に福山シティFCの事務所へ。23歳になったばかりの小谷野拓夢監督にじっくりとインタビューさせていただく。とても20代前半とは思えない、非常に論理的で説得力のある話し方に驚かされる。天皇杯の戦いについても、いろいろと興味深い答え合わせができたし、彼が指導者を志すきっかけを佐伯理事が与えていたというのも発見だった。ご本人にもお知らせしなければ。

 18時20分に事務所を失礼して、ホテルに戻って先週の日記をまとめて入稿。20時に近くの焼き鳥屋で夕食をいただく。幸い福山は、この時間でも飲食店が開いていたので助かった。21時に戻ってから、とある方から衝撃的なDMを受け取る。知ったからには、いずれきちんと形にするほかあるまい。新たな使命感を覚えつつ、午前0時就寝。

“J監督経験ゼロの日本人指導者がタイ強豪&弱小クラブの救世主? 滝雅美の物語が濃すぎる

「アイデア」と「表現」の狭間をたゆたう金魚かな。金魚電話ボックス事件大阪高裁判決の思考を追う

「電車」が描く心象風景。

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