宇都宮徹壱ウェブマガジン

今明かされる「大迫半端ないって」Tシャツ顛末記 デザイナーが語る「大会そっちのけ」の日々<2/2>

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自宅まで押しかけるワイドショーの記者

──先ほど大会前に共同通信から取材を受けた話をされていましたが、大迫のゴールが決まってからメディアからの取材依頼が殺到したそうですね。どんな感じだったんでしょう?

浅野  最初は電話やメールで取材依頼があったんですよ。でも、さっきも言いましたように昼間は仕事で電話はとれないし、メールについても追いついた時には数日過ぎているような感じで。そうなると、直接わが家に取材に来るようになって。

──返事がないなら直撃しよう、ということですか?

浅野 そうですね。コロンビア戦の次の日(6月20日)には、いかにもワイドショー関係者みたいな人が、わが家の周囲をウロウロしていたのをウチの嫁さんが目撃しています。

──住所はオープンにしていたんですか?

浅野 オープンにしています。通販をする場合、事務所の明記の義務があるので。それで自宅の住所を出していたんですよ。でも取材に来た人は、まさかひとりでやっているとは思わなかったでしょうね。しかも昼間は会社務めをしていて、夜に自宅で作業しているとか。

──でしょうねえ。奥さんは不安だったんじゃないですか?

浅野 不安だったと思いますよ。知らない人がウロウロしているし、定期的にインターホンを鳴らすし。そもそも、何で僕のところに取材が来るのか、それが理解できなかったです。TVを見る暇がなかったので「大迫半端ないって」という言葉が流行っていること自体、知らなかったですから(苦笑)。

──ええっ! そうだったんですか?

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