日本代表は「ミシャ式」でロシアに臨むのか? ワールドカップメンバー23名大胆予想<1/2>
5月18日、ガーナ戦に臨む日本代表27名が発表された(参照)。国内でのトレーニングもスタートし、西野朗新監督が思い描く「日本代表の姿」がおぼろげながら像を結びつつある。今後は30日のガーナ戦でのテストを踏まえて、誰が最終メンバー23名に残るのかが注目を集めることになろう。
そんな中、今回は『犬の生活SUPER』との共同企画で、西部謙司さんとロシアに臨む23名を予想してみることにした。もっとも、この予想をした時点(5月8日)では、判断要素が極めて限られていたのも事実。西部さんが「まるで雲をつかむような話だよね」と苦笑していたが、まさにおっしゃる通り。よって今回の予想では、さまざまな状況証拠から「日本代表は『ミシャ式』でロシアに臨む」という仮説を立てることにした。
「ミシャ式」というのは、現在は北海道コンサドーレ札幌で指揮を執るミハイロ・ペトロヴィッチ監督が、サンフレッチェ広島や浦和レッズで実践していた「可変式3バック」のことだ。このミシャの代名詞と言えるメソッドが、なぜ日本代表に注入されると考えるのか? そしてもし「ミシャ式」が取り入れられたならば、最終メンバー23名はどんな顔ぶれになるのだろうか? それらを、この対談の中で明らかにしていく。
27名の発表が終わった今となっては、当然ながら外れてしまった予想もある。それでも、私と西部さんとの意見交換から生まれた「あり得たかもしれない日本代表」について、あれこれ想像を巡らせてみるのも楽しいかもしれない。今回も、最後までお付き合いいただけば幸いである。(取材日:2018年5月8日@東京)
<目次>
*「解任の是非」と「どこまで戦えたか」は別の話
*西野監督の後任は森保五輪代表監督が兼任?
*22年カタール大会の予選が「楽勝」となる理由
*日本代表候補を「ミシャ式」に並べてみると?
*「勝てそうだけどやりにくい」2戦目のセネガル
*日本のグループリーグ突破に必要なのは「運」?
■「解任の是非」と「どこまで戦えたか」は別の話
──日本代表監督の人事をめぐる騒動が一段落ついて、各専門誌も「ロシアではこの23人で戦え!」みたいな特集を組む時期になりました。そこでわがWMでも、独自の予想をしてみようと思うわけですけど、監督が西野さんになってまだ1試合も行われていません。そんな中で予想するというのは、やっぱり非常に難しいですよね(苦笑)。
西部 もう、まったくわからないですよね(苦笑)。おそらく(ハリルホジッチ時代と)そんなに大きくは変えられないとは思うんですが、同じでないとも思うし。西野さんの好みで選ぶのか、それとも森保(一)さんの好みで選ぶのか。そのあたりもわからない。
──森保さんは五輪代表監督と兼任でコーチに就任しましたが、けっこう彼の色が出ると予想していますか? つまり2年後の東京五輪を睨んでという。
西部 僕は出ると思います。だって今年はトゥーロン国際大会があるのに、わざわざキャンセルしてA代表に持ってきたっていうことは、それなりの「何か」を期待していると思いますよ。それによって、メンバーも変わってくるんじゃないですかね?
(残り 4075文字/全文: 5361文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ