宇都宮徹壱ウェブマガジン

ワンサイドゲームとスコアレスドロー 旅するカメラ(2017年5月23日@天安〜大田)

 大会4日目。今日からグループ2巡目ということで、早々に決勝トーナメント進出を決めるチームがちらほら出てくる頃だ。今日は天安から列車で大田に移動。大田ワールドカップ競技場で、ベネズエラ対バヌアツ、そしてメキシコ対ドイツを取材する。11時30分までホテルで仕事をしてから、タクシーを呼んでもらう。駅に到着してチケットを買うと、大田行きの列車は5分後に発車とのこと。慌ててホームに向かう。今回は列車を間違うことはなく、およそ45分で大田に到着。天安に比べて、こちらはそれなりに大きな都市である。人口はおよそ154万人。地下鉄も走っている。

 ホテルにチェックインして、荷物を置いてから昼食を摂ってスタジアムへ。大田のスタジアムは、市庁舎がある中心街からバスで15分ほど離れた、いささか奥まった場所にある。バスの車窓に現れたスタジアムの輪郭を見て、12年前の東アジア選手権で訪れたことがあることを思い出した。2002年のワールドカップの際、各地で建設されたスタジアムも、あれから15年が経過して、すっかり古びたものになってしまっている。ちなみに、ここのスタジアムをホームにしている大田シチズンは、現在Kリーグチャレンジ(2部)所属だそうだ。4万人収容のスタジアムが、十全に生かされているとは思えない。

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