宇都宮徹壱ウェブマガジン

「ゴールデンはキツい」コンテンツが20年後に化けるまで DAZNのオフィスツアーと90年代のJリーグ民放中継事情


「明日、DAZNがメディア向けのオフィスツアーをやるんですけど、宇都宮さん、時間ありますか? 時間は10時スタート、受付開始は9時半からです」

 かつての取材仲間で、このほどDAZNに転職したAさんから、こんな電話をもらったのは4月4日の15時であった。ずいぶんと急な話だなあと思ったが、予定されていた大きな取材が飛んで比較的時間に余裕があったので、参加希望の旨を伝えた(あとでAさんに確認したところ、メディア向けのオフィスツアーをやることは以前から決まっていたが、リストにフリーランスが載っていなかったので慌てて連絡してくれたそうだ)。

 DAZNに関しては、先月WMにて募集したアンケートと取材をもとに、14日に取材させていただくことが決まっていた。その前に、事前にDAZNを訪問できるのは、予習という意味でもありがたい。かくして翌5日、東京・大門にあるオフィスを訪れてみた。主な内容は、『Jリーグ・ゾーン』(マルチ画面によるライブ中継)の制作現場、そして『サンデー・Jプライム』(通常よりも多い台数のカメラによる中継)についてのレクチャーである。

 結論から言えば、十分に「参加してよかった」と思える内容であった。そんなわけで急きょ、今回のDAZNのオフィスツアーもWMにてコンテンツ化することを思い立った次第(よって、今月後半は2週にわたってDAZNを取り上げることになる)。そんなこんなで、このところDAZNに積極的にアプローチしている私だが、本稿では同時進行で進めているアナログな作業での発見について記すことにしたい。

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