きっかけは「フリューゲルスへの負い目」 フットボールチャンネルでの新連載開始に寄せて
自室に引きこもっての執筆の日々から一転、今週は毎日のようにあちこちに出向いてはインタビュー取材を続けている。そんな中、1月から準備を進めてきていたプロジェクトが少しずつ形になって、そのうちのひとつがようやくリリースされた。フットボールチャンネルで連載開始となった『フリューゲルスの悲劇:20年目の真実』。2月14日に連載第1回の前編が、翌15日に後編がアップされた。
幸い、連載の出だしは思いのほか好評のようだ。その一方で、この連載にいくばくかの疑問を抱いた方も少なくなかったと思う。なぜ、このタイミングで横浜フリューゲルスなのか? そもそも宇都宮は、フリューゲルスにいかほどの関心があったのか? 本稿では、そのあたりについて言及しながら、同時進行のプロジェクトの進捗についても触れることにしたい。
今回の連載のオファーは、フットボールチャンネル編集部の中山佑輔さんからもたらされた。中山さんとは『フットボール批評』の担当編集者として、何度も取材に同行していただいていて気心の知れた仲である。そんな彼から「フリューゲルス消滅から、もうすぐ20年なんですよね。ウチで連載企画をやりたいんですけど」というご提案をいただいたのが、昨年11月。聞けば中山さん、横浜マリノス(当時)との合併が報じられた98年当時は11歳であったという。もはやアラサー世代にとっても、フリューゲルスのリアルな記憶がない──。そこに私は、猛烈な危機感を抱かざるを得なかった。
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