宇都宮徹壱ウェブマガジン

番記者という蛮族がいる 『J番記者による大忘年会2016』に参加しての雑感

(C)murata nami

 本来ならば今週は、FIFAクラブワールドカップにおける鹿島アントラーズの決勝進出に触れるべきなのかもしれない。が、レアル・マドリーとの決勝を見届けてからスポーツナビにコラムを掲載予定なので、そちらにご期待いただければ幸いである。ちなみに今回のコラムのタイトルは、今年亡くなった国民的ピアニスト、中村紘子さんの名著『ピアニストという蛮族がいる』が元ネタである。

 今週の火曜日(12月13日)、東京・渋谷でタグマ!主催の『J番記者による大忘年会2016』(タグ祭り)が開催され、私も「アンダーカテゴリー担当」として末席を汚すこととなった。

 当WMの会員の皆さんならご存じだろうが、タグマ!では多くのJ番記者によるウェブマガジンを展開しており、J1からJ3まで実に25クラブをカバーしている。中には私のWMのように、特定のクラブをカバーしていない個人メディアもあれば、サッカー以外のサブカル系やジャーナリズム系のコンテンツもある。

 だが、タグマ!のメインコンテンツは間違いなくサッカー、それも「番記者による発信」である。よってこの日のイベントは、まさにJ番記者とJクラブを愛する読者との「交歓の場」となった。ちなみに、会場に集まったお客さんは招待も含めて100人弱。(元)選手や著名人がまったく出演しないサッカー関連のイベントとしては、かなりの集客だったと言えよう。当日、会場で販売していた私の新著をご購入いただいた方々を含め、ご来場いただいた皆さまにはこの場を借りて御礼を申し上げたい。

 さて、この日集まった番記者の皆さんは総勢9名。普段、特定のクラブを追いかけている番記者たちが、同じ場所に集うのは、毎年シーズン開幕前に都内で開催されるJリーグキックオフカンファレンスくらいだ。普段なかなかない機会ゆえであろうか、控室での待機時間は番記者同士の愚痴と情報交換の場となっていて、思わず聞き耳を立ててしまいたくなる。

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