居心地の悪さを抱えたまま迎える週末 相次ぐ監督解任と「削除記事」に思うこと
先週末から今週頭にかけては、Jクラブの監督解任が相次いだ。7月22日、FC岐阜のラモス瑠偉監督(参照)。24日、FC東京の城福浩監督(参照)。25日、ジェフユナイテッド千葉の関塚隆監督(参照)。これほど監督解任が連鎖的に続いたのは珍しい(ちなみに、ヴァンフォーレ甲府との「裏天王山」に敗れた名古屋グランパスの小倉隆史監督については、久米一正社長が「解任はありえない」と言明している)。
岐阜はJ2で19位に低迷しており、今季もJ2残留が最大のミッション。千葉は今季、大幅にメンバーを入れ替えており、7シーズンぶりのJ1復帰が至上命題となっていた。そしてFC東京に関しては、昨シーズン4位にまでチームを引き上げたマッシモ・フィッカデンティ監督との契約をあえて延長せず、6シーズンぶりとなる城福体制で「頂戦」(すなわち優勝を目指す)というスローガンを掲げていた。
与えられたミッションはそれぞれ異なる。しかしながら、フロントが「現状ではミッション達成は厳しい」と判断したこと、そして後任監督がいずれも内部昇格だったこと(つまり解任決定が急であった可能性が高かったこと)で、3つのクラブの状況は共通している。これに付言するなら、FC東京と千葉に関しては「継続性」というものがまったく感じられず、「監督さえ替えればいい」という短絡的な発想が見え隠れするのが気になる。
FC東京はこちらで指摘したとおり、J1に復帰してからは2シーズンごとに監督が交代。千葉にしても、J2に降格した7シーズンで8人目の監督を迎えている(斉藤和夫監督代行を除く)。こうした継続性の欠如は、当然ながら取材者も痛感しているわけで、実際に記事やコラムでも指摘している。ところがここ数日、クラブのフロントを批判した記事が削除されるという、実に不可解な「事件」が相次いで起こった。
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