【無料記事】献本御礼『ゴールハンターバイブル 得点を奪うための最強論理と38のメソッド』佐藤寿人著
今季の名古屋グランパス戦でJ1通算158得点目のゴールを挙げて、ついに中山雅史の記録を抜いたサンフレッチェ広島の佐藤寿人(現在、大久保嘉人に次いで歴代2位)。その寿人の「ゴールを量産するためのメカニズムと思考法」を図解とDVD、そして本人の肉声から読み解くというのが本書である。
個人的には、彼の言葉の部分が最も印象に残った。いくつか抜き出してみる。
「いつも心がけていることはどんなGKであれ、どんなDFであれ、目の前の相手を上回らなければゴールは入れられない」
「ストライカーのファーストタッチは『こんなシュートを打ちたい』というイメージからの逆算で行うべきだと考えています」
「簡単にゴールを奪うためには、どういう形でボールを引き出せるかにかかっている」
「たくさんのトライ&エラーを繰り返した選手がゴールを増やしていける」
実は普段、こうした技術本はほとんど読まないのだが、佐藤寿人というストライカーの「ゴール哲学」を探るという意味では、なかなかの良書だと思う。と同時に、自分のプレーをきちんと言語化できる、彼の能力の高さにあらためて感心させられた。定価1600円+税。
【オススメ度】☆☆☆★★