宇都宮徹壱ウェブマガジン

中村慎太郎の「百年構想の向こう側へ」 vol.2 Jリーグとは文化である

前回のコラムの副題は『サポーターはJリーグを滅ぼそうとしているのか』という少し刺激的なものにした。しかし、ありがたいことに意図しない炎上はせず、非常に熱のあるご意見を多数頂き、SNS上でも大変多くの反響を頂いた。

頂いたメールについては順次返信をしていくつもりだが、一件だけここに引用させて頂きたい。松本山雅の古くからのサポーターであるスミヤマさんから頂いたものである。

「嫌なら来なくていいですよ。新規のお客さん集めたいんで、あなたたちの占拠してるその場所開けなさいよ」

って言われてるような気がしちゃうんですよ。
そんなつもりはないのでしょうけど。

リーグ側からしたら気難しい客であるのは間違いないんでしょうが、情熱をもって支えてる人達でもあるので、なんとかその摩擦を薄めるためにも「言葉を交わす」必要があると思います。

「嫌なら来るなと言われている気がする」という部分は、サポーター界隈の多くの人が感じていることであろう。最近の施策は新規顧客の開拓を目指したものが多く、古くからのサポーターはないがしろにされていると感じるようなのである。

(残り 7868文字/全文: 8334文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2 3 4 5
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ