【新連載】『徹壱の日記2016』1月1日(金)~21日(木)
新連載である。といってもその内容は、宇都宮徹壱の日記を公開するという、実にシンプルなもの。タイトルも『徹壱の日記2016』という、ひねりもトンチもまるで感じられないものである。なぜ今、日記なのか。当企画の経緯について、簡単に説明することにしたい。
日記コンテンツを勧めてくれたのは、タグマ!版の徹マガでお世話になっている村田要さんである(徹マガ編集長の澤山大輔もかつて勧めてくれたことがあった)。とはいえ、間もなく50に手が届く男の日記に、いかほどの需要があるのだろうか。私の疑念に対して、村田さんの答えは「個人メディアの場合、読者は著者の日常生活を知りたがるものですよ」。「そんなものかな」と思いつつも、なかなかきっかけがつかめないまま、その時はそれで話は終わってしまった。
年が改まり、一念発起で日記を付け始めることにした。新しい習慣を始めるのであれば、正月はいいきっかけである。それにちょうど『徹一から徹壱から』も終わったので、日々の記録を新たなコンテンツとして提供できればと考えた次第。とりあえず今のところ1日も途切れることなく日記は続いているのだが、1カ月分をまとめて掲載するのはいささかボリューム的に多すぎた。ゆえに当連載では、トピックスがない日を間引いた形で掲載する。
なお、この『徹壱の日記2016』は、徹マガが終了する6月いっぱいまで連載を続けるが、好評であれば7月からスタートする新たな個人メディアの定期コンテンツとすることも考えている。皆さんの反応をSNSなどに書き込んでいただければ、謹んで参考にさせていただく所存だ。そんなわけで今回は、1月1日から21日までの日記を公開することにしたい。
●1月1日(金)晴れ@東京
2016年が始まった。9時ごろに起床。昨夜からぶっ続けでNHK BS1でやっていた『映像の世紀』の再放送を見ながら、カミさんと朝食。われわれが眠っている間に、2つの世界大戦は終わっていた。わが家は紅白をはじめとする年末年始の特番は基本的に見ないので、こういう名作の再放送は大歓迎だ。
11時、味スタで行われる天皇杯決勝を取材するべく出発。武蔵境駅で下車して、近くのラーメン屋にて早めの昼食。カウンターでラーメンをすすっていたロングダウンの人々は、間違いなく天皇杯のチケットを持った人々なのだろう。12時15分発のシャトルバスに乗って、15分ほどで目的地に到着。今日は正月晴れで風もそれほど強くない、素晴らしいサッカー観戦日和だ。私は記者席、カミさんはガンバ側の自由席でチケット観戦。
決勝戦のコラムはこちら。試合を圧倒していた浦和は、またしても勝負弱さを露呈してしまった。試合後、キャプテンの阿部勇樹は「こういう悔しい思いをしたのは片手では足りない。それでもブレずに、これまでやってきたことを続けていくしかない」と語っていた。一方、ガンバの長谷川健太監督は「うれしいというよりも、ホッとしているというのが正直なところ」と、こちらはすでに名将の風格を漂わせていた。19時までメディアセンターで仕事をして、20時に帰宅。
夜はカミさんが作ってくれた夕食(中華風に煮たエビが美味)をいただいてから、再び執筆。午前1時に就寝。
(C)Tete_Utsunomiya
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