下平隆宏監督「選手はよく頑張った。でも頑張っただけでは報われないので、リーグへ向けて結果を出すことに向かっていきたい」【天皇杯ラウンド16 長崎対横浜FM】試合後コメント
<総括>
われわれが準備したプランがほぼ出せず苦しい90分だったが、選手が疲労の中で頑張って、サポーターも応援してくれました。そこには感謝しています。何とか勝って終わりたかったです。前半は一方的に押し込まれた中で守りきった。0対0で折り返して、チャンスはあると思ったし、ワンチャンスあれば仕留めたいと思っていました。選手たちは狙いどおりにやってくれたんですが、最後に逆転された。そこはマリノスのパワーを褒めるべきかもしれないが、まだわれわれの力不足だとも感じました。それでも選手はよく頑張ったと思います。でも頑張っただけでは報われないので、リーグへ向けて結果を出すことに向かっていきたいと思います。
■今季のチームはボールを持たれる展開に強いわけですが、そのあたりも踏まえた上での前半の戦いぶりをどのように評価しますか。(ViSta(ヴィスタ):藤原裕久)
一言で言えば、ビルドアップが機能しなかった。相手にパスを引っかけられて、そこからピンチを作られて、かなり(ビルドアップに対して)臆病になってしまったと思います。ただ、それならば「守備」という方にシフトしてよく守ってくれたし、無失点で前半を折り返せたのは最低限、評価したいと思います。
■一方で0対0で折り返した後半。気温や湿度といったコンディション、リーグ戦の疲労を考慮したとき、どこで交代選手を使うかもポイントだったと思いますが、タイミングについてどのように考えていましたか。(ViSta(ヴィスタ):藤原裕久)
今日の交代はもうスタミナですね。正直に言って、戦術的なものはほぼなくて、見ていてスタミナが切れた選手から順番に交代した感じです。その中で誰が出てもよくやってくれたと思います。
■今日のゲーム、リーグ戦に向けて収穫となった部分、そして天皇杯が今季のチームにとってどんな大会だったか聞かせてください。(ViSta(ヴィスタ):藤原裕久)
押し込まれても守備に入れば防げるという手応えは得たと思います。最後に疲労して崩されたんですが、スタミナがあれば守れることは収穫になりました。また、安部大晴・名倉巧・五月田星矢といった選手が最後まで頑張ってくれたことは、個人的に良い発見だったと思います。天皇杯でマリノス相手にこういうゲームができたのは良かったと思います。最後の結果は残念ですが、悪い影響はない大会でした。負け惜しみかもしれないが、これでこれでリーグに集中できるとも思います。
■試合前のゲームプランはどんなものだったんでしょうか。(エルゴラッソ)
ビルドアップですね。相手のCBが一つ飛ばして、SBを前に出してくるのは予想していたんですが対応できなかった。相手の圧に押されてしまいました。。
■前半に中盤の組み合わせが変わったようですが、そこはどんな指示があったんですか。(エルゴラッソ)
それは(中村)慶太の判断ですね。多分、中盤のボール回しを潤滑にしようとしたんだと思います。
■0対0で折り返してきた選手たちのハーフタイムの表情はどんなでしかたか。(エルゴラッソ)
選手も少し手応えを感じたところがあったようです。J1との戦いで守る展開でも勝ってきていたので、割り切って守りつつ隙を突くこと狙っていたようでした。
■試合後の選手の表情はどんな感じでしたか。(エルゴラッソ)
複雑ですよね。やりきってあと一歩だった手応えと、あと一歩でやられた・・、ギリギリのところを逃した悔しさ。勝つには何かが足りないと私を含めて実感したと思います。
■2対1の時点と2対2の時点での指示は。(KTN)
2対1のときは守りきること、2対2のときは守ると攻めるもないですよね、2対2ですから。選手は90分で決着をつけたかったと思うし、マリノスもウチも勝ちにいったと思います。
■リーグ前節に複数失点、今日も3失点ですが。(KTN)
相手次第ですよね。今日のいつもより低く構えた守備には手応えありました。夏場の苦しい中でもそれをやり続けられるか考えていきたいと思います。