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【天皇杯ラウンド16 長崎対横浜FM】速報レポート~高湿度下の消耗戦。互いに譲らぬ一戦は、アディショナルタイムに壮絶な打ち合いの末、マリノスが長崎を下す~

21日、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で天皇杯ラウンド16が開催され、V・ファーレン長崎は横浜F・マリノスと対戦。1対1で迎えた後半アディショナルタイムにマテウスジェズスが勝ち越し弾を決めた長崎だったが、直後に同点・逆転弾を許し2対3で試合を終了。天皇杯敗退が決まった。ともに週末にリーグ戦を控える2チーム。長崎はリーグ戦前節からスタメンを全員を入れ替え。対するマリノスは戦前の「大きくターンオーバーしない(下平隆宏監督)」という予想を裏切り、リーグ前節のスタメンから山根陸を除く10名を交代して試合をスタート。

高い湿度と無風という状況のゲームで先手を取ったのはマリノス。前線から植中朝日・小池裕太が出足鋭くプレッシャーをかけ、そのまま長崎陣内でゲームを展開。長崎もビルドアップから相手の背後を狙おうとするが、白井陽貴・ヴァウドのCBに対するプレッシャーが強く、前にボールをつなげない時間が続く。

それでもマリノスの速さに慣れた20分過ぎからは、長崎も少しずつカウンターの機会が増加。34分には植中のインターセプトからゴール前にボールを奪われるが、ここはGK原田岳が好反応でセーブするなど、長崎DF人が粘り強い守備を発揮。マリノスの拙攻にも助けられそのまま0対0で前半を終了する。

後半から加藤蓮を投入するマリノスに対し、早めにボールを入れて、フアンマの落としから攻撃を狙う長崎。暑さによる消耗もある中で互いにゴール前に迫るシーンを作る中、マリノスは55分と57分に決定的なシュートを放つがゴールの枠を捉えきれず。逆に58分、カウンターを狙う長崎は左サイドの成瀬竣平からボールを受けた中村の大きなサイドチェンジ気味のクロスをゴール前でフアンマが直接合わせて先制ゴール。

先制を許したマリノスは59分に宮市亮と井上健太、64分に喜田拓也を投入。すると67分、加藤聖のクロスを中村がクリアしたところを天野純が左足を振り抜き同点ゴール。長崎は68分にマテウスジェズス・松澤海斗らを投入し、終了間際にはエジガルジュニオまでピッチへ送り勝ち越し狙い。動きが落ちてセカンドボールを回収できないマリノスを攻めたてる長崎は、アディショナルタイムにマテウスがテクニカルなトラップからシュートを決めて勝ち越し!しかし、直後に西村拓真に同点弾、そして植中朝日に逆転弾を決められ2対3で試合を終了した。

reported by 藤原裕久

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