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アカデミーレポート:2024年 長崎県高総体サッカー 総括レポート~各チームが成長見せるも、国見が県内二冠を達成~

7日、『令和6年度(第76回)長崎県高等学校総合体育大会サッカー競技(男子)』の決勝戦が行なわれ、1月に県新人戦を制した国見高校が2年連続22度目の優勝を決めた。

国見は大会初戦となった2回戦で猶興館を6対0、3回戦の創成館戦で2対1、準々決勝で九州文化学園に3対1、準決勝で諫早商業を3対0で破り、決勝戦では得点源である10のゴールで奪った得点を守りきり長崎総科大附に1対0で勝利。大会序盤から強豪校との連戦を勝ち抜いており、文句なしの優勝と言っていいだろう。

西山蒔人・門崎健一・原田高虎といった主軸に加えて、今大会ではボランチの切封海音が大きく台頭。シンプルながらもボールを引き出し、スペースを使うプレーで攻守のつなぎ役として活躍。「この大会で大きく成長してくれた」と木藤健太監督もその活躍を高く評価した。GK松本優星の安定感のあるプレーも含めて新人戦同様に頭一つ抜けたチーム力だった。

準優勝の長崎総科大附もラインを高く上げての走力、相手を押し込んでからの分厚い攻撃など総合力は高かった。坂本錠・宇土尊琉といった昨年からの主軸に加えて松下昊稀・島田俐亜武らが順調に成長しており、大会を通じての失点も決勝戦の1失点のみで、GKマガリェンス アルナウドを中心とした守備の硬さは素晴らしかった。新人戦の頃は「守って個」的な印象が強かったが、チームとして一つのスタイルができつつあることを感じられたのは収穫だろう。

ベスト4に入った諫早商業は丁寧なサッカーを展開しており、国見との準決勝でも小川蔵人・西村優斗といった選手が存在感を発揮。鎮西学院、長崎北との対戦にも競り勝つなど着実な勝ち上がりを見せるあたりに伝統校らしさを感じさせた。同じくベスト4に入った佐世保実業は堅守をベースに放り込みではない速攻で見事な勝ち上がり。準決勝の後半に長崎総科大附の攻撃陣についに崩れて4失点して敗れたが、素晴らしい守備と横田翔栄・西林怜央を軸とした速攻の鋭さを見せた。

3回戦で国見に敗れた創成館も新人戦時と比べて戦い方が整備されており、キャプテンの田原昊仁郎の存在感は目立っていた。得点源の山道明歩が2回戦で負傷しなければ、もっと面白い戦いができたろう。また、大会初戦から強豪と戦いながら勝ち上がってくる九州文化などもすでに県内の強豪として安定しており、今後の台頭がますます楽しみである。

優勝した国見と準優勝の長崎総科大附は6月15日から大分での九州総体に参加。その後、国見は7月のインターハイへと向かうことになる。他の学校も県リーグ、プリンスリーグでの戦いがすでに再開しており、どの学校にとっても戦いはまだまだ続くのである。高校サッカーファンの1人として、全ての戦いを楽しみにしたいものである。

reported by 藤原裕久

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