長崎サッカーマガジン「ViSta」

【アカデミーレポート】蹴春開幕!2023長崎県U-18リーグ1部は国見、日大、海星が白星スタート

4月8・9日、県内各地で『高円宮杯JFA U-18サッカーリーグ2023 長崎県リーグ』が開幕。1部リーグでは国見高校・長崎日大高校・海星高校が白星発進した。

【国見 対諫早商業】

8日に「スポーツパークいさはや」で開催された第1節3試合の第1試合では、昨年の選手権出場校である国見高校と県央の名門として知られる諫早商業が対戦。ボールが流されるほどの強風の中で行われた試合は国見がボールを保持。前半26分に新エース「中山葵」がDF裏に抜けたところを諫商のGK「増山虹明」がエリア内で倒して国見がPKを獲得。これを中山が自ら決めて国見が先制。

その後、サイドチェンジのボールは強風で流され、縦のボールもシンプルに弾き返してくる諫商のCB馬場悠矢・畑地翼のプレーもあって国見の攻撃は停滞。しかし、地上戦に切り替えて大きな展開を減らした後半67分に「山口大輝」が追加点。諫商も「西村陽希」をターゲットとした畑地のフィードや、セットプレーからチャンスを作るも反撃は実らず試合終了。強風の中でも国見が手堅く試合をまとめて今季の公式戦初勝利を挙げた。

【創成館 対 長崎総合科学大学附属高校B】

9日には県1部第1節の残り2試合が「創成館Sフィールド」で開催。第1試合となった『創成館 対 長崎総合科学大学附属高校B』では、スタメン全員が新2年生の長崎総科大附Bが大健闘。開始から裏狙いを徹底して主導権を握り、前半6分に「副島千歩」のゴールで先制した創成館だったが、その後はボールを保持しながらビルドアップのミスで追加点を奪えず。

後半に前からのプレスを徹底した長崎総科大附Bが、インターセプトからの速攻を展開し、後半7分に「島田俐亜武」が同点ゴール。守っては「藤原悠聖」らが落ち着いた対応を見せ、焦りのためかボールのつなぎで引っかかるシーンの多い創成館の反撃を抑え込み1対1で試合を終了した。

【V・V長崎U-18 2nd 対 九州文化学園】

続く、「創成館Sフィールド」での第2試合『V・V長崎U-18 2nd 対 九州文化学園』は終了間際にまさかの展開が待っていた。スタメン11名中3年生3名、2年生5名、1年生3名のV・V長崎U-18 2ndに対して、チーム全体でボールを動かせる九州文化優勢で試合はスタート。奪ってからの素早い攻撃と、ボールを持ってスペースを作る攻撃を組み合わせる九文は、前半4分に「坂本一行」が先制ゴール、31分にもV・V長崎 2ndの「水田咲哉」からボールを奪った「光野翔翼」が追加点を決めて2点をリード。

後半からラインを高く設定し直したV・V長崎U-18 2ndも61分に「内山航紀」のゴールで1点を返すが、九文は「サイクハンター夏壱」、「池上颯人」の活躍もあり、光野がさらに2ゴールを挙げ点差を3に広げて突き放す。残り試合時間12分となってから、選手を交代して試合を締めにいく九文。だが、守備にわずかな緩みが見えた九文に対して、ここからはV・V長崎U-18 2ndが怒濤の反撃を開始。87分、90分に「松尾侑一」が立て続けに2ゴールを奪って1点差とすると、アディショナルタイムに中盤でボールをロストした九文の隙を逃さずに素早くつなぎ、最後は「内山航紀」が同点ゴール。12分で3得点を挙げて試合を4対4とし、V・V長崎U-18 2ndが敗戦を引き分けに持ち込んで試合は終了した。

reported by 藤原裕久

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ