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【アカデミーレポート】2023プリンス九州1部第1節 V・V長崎U18対日章・九国大附属対長崎総科大附 ~プリンスリーグ九州開幕!V・V長崎U18は勝利し、長崎総科大附は惜敗でスタート~

4月2日、2023プリンスリーグ九州が開幕し、1部に所属する昨年リーグ2位のV・ファーレン長崎U-18は、佐賀県のSAGAサンライズパーク球技場北で昨季リーグ8位の日章学園と対戦。4年ぶりにプリンスリーグを戦う長崎総合科学大学附属高校は、昨年5位の九州国際大附属高校と春日公園球技場で対戦。V・V長崎U18は日章を2対1で下し、長崎総科大附は九国大附属に0対1で敗れた。

【V・V長崎U-18 対 日章】
V・V長崎U18は立ち上がりに受け身に回るシーンこそあったものの、時間とともに主導権を握ると、33分に堀友希のパスから相手DFの裏を取ったキャプテンの七牟禮蒼杜が先制ゴール。37分にもPKを七牟禮が決めて2点差。

しかし、「2点リードの油断からか前のアクションや意識が少なくなった(原田武男監督)」後半に粘る日章の反撃を受け73分に失点。その後も「後で大事にしすぎて、プレッシャーを受けてやられた(原田監督)」ことで攻められるが、GK黒瀬理仁の好セーブもあり2対1で試合を終了した。

原田武男 V・ファーレン長崎U-18監督 コメント
「勝てたことは良かったかなと思いますが、反省点が多い試合でした。開幕という大事なゲームで、前半はある程度うまくゲームコントロールしながらできたかなと思いますけど、2点リードしてから悪いハメられかたをしました。1点差にされたときにやるべきことをもっと徹底ししなければ。長いボールを入れられるのは、これからのリーグ戦でも多いと思うので、もっと対処できるようにしていかなければ」

七牟禮蒼杜 選手 コメント
「思ったよりうまく入れない感じが合った中、チャンスは来ると待っていたら、良いパスがきたので狙いどおりのゴールを決められました。今年は声を出して鼓舞できる選手が少ないと言われていて、慌てるとバタついてしまうんですが、試合を重ねるごとに成熟していけると思いますし、練習からもっとやっていきたいと思います。今年は、キャプテンを任されたので、自分のゴールでチームを勝たせて結果がついていけば、優勝もトップ昇格も見えてくると思うので、結果にフォーカスしながら頑張りたいと思います」

【九州国際大附属 対 長崎総科大附】

風も強い中で始まった一戦は、試合後、「ウチの中途半端なところとが出てしまったと思う」と定方敏和監督が振り返った前半、受け身に回る長崎総科大附に対して、高さで圧倒的な優位に立つ九国大附属が、ロングフィード、ロングスローを駆使して長いボールを徹底し攻めたて前半15分に濱中翔太のゴールでリードを奪取。

その後も「相手に飲み込まれるような感じ(定方監督)」というまま前半をリードされて折り返した長崎総科大附だが、徹底的に高さを生かして攻める九国大附属に対し、サイドからの突破や積極的な交代策で徐々に反撃を開始。後半には何度も追いつくチャンスを迎えた長崎総科大附だったが、決定機をどうしても決めきれずに試合はそのまま終了。0対1でリーグ戦は黒星スタートとなった。

定方敏和 長崎総合科学大学附属高校監督 コメント

「ウチの甘い部分が出て前半が良くなかったのが響いた。風が強かったんですがそれは関係ないし、相手は武器(高さ)を生かす戦い方をしてきた。後半に決定機が何度かあったのに決めきれなかったのが残念でした。次のリーグ戦はアビスパ福岡U-18戦で、相手はJの下部組織。非常にレベルが高い相手だと思うので、気持ちを切り替えて、今日は負けたんですけどリーグ戦という長い戦いなのだから悲観的に考えるなという話を試合後に選手にしました。悪い面は修正しなければならないが、誰が悪いとかを言い合うのではなく、互いに意見を出しあって修正、改善をしていきたい」

reported by 藤原裕久

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