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【アカデミーレポート】第101回全国高校サッカー選手権長崎県大会 準決勝レポート~四強激突。冬の選手権出場へ王手をかけたのは創成館と国見~

11月5日、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で『第101回全国高校サッカー選手権長崎県大会』準決勝2試合が行われ、第1試合で創成館高校が鎮西学院に1対0で勝利し、第2試合では国見高校が長崎日大を2対0で下して13日の決勝へ駒を進めた。

準決勝第一試合は、準々決勝で前大会覇者の長崎総合科学大学付属高校を破った鎮西学院と、3年連続での決勝進出を狙う創成館高校が激突。

互いに手堅い守備から隙をうかがう両チーム。創成館が16分に田川蓮翔の落としから福田虹斗が放ったシュートは、鎮西学院のGK豊村瑛介が一度は弾きながらもセーブしゴールならず。直後に鎮西学院も吉田大河がゴール前でシュートを放つが、こちらもコースを逸れて得点ならず。

その後も本多隼を中心に守る鎮西学院の守備に手こずる創成館だったが、後半に入ると攻撃のアクセント役である篠原太希が一段低い位置でプレー。これでボールの収まり所ができ、選手同士の距離感も良くなった創成館が、49分にセットプレーから得点源の波多野太一のゴールで先制。鎮西学院もサイドの配置変更やエース吉田の突破でチャンスを作ろうとするが、GK濱村達也の好守もあって試合は1対0でのまま終了した。

続いて行われた準決勝第二試合では、県高総体準決勝でも対戦した長崎日大と国見高校が対戦。長崎日大が高嶺史哉、国見が北村一真と、両10番のキックを起点に戦うチーム同士の一戦は、前半15分に、ここしかないという完璧なコースに入った北村のCKに上田陽南太がヘディングで合せて国見が先制。

21分に高村啓太朗が負傷交代となった長崎日大は、1年生の大町璃史を投入して果敢に攻撃を加えていくが、上田、村田一翔を中心に守る国見はゴールを許さず。76分に左サイドを突破した今林隆之介の折り返しを、西山蒔人が綺麗に決めて2対0。

2点のリードを得た国見はそのまま日大の反撃を抑えて、無失点のまま試合を終了。日大のタイトな寄せに苦しみながらも、サイドで決定的な優位さを渡さなかった国見が、アラートさを保った守備と、効率的な得点奪取で3年ぶりの決勝戦へ進出した。

3年連続で決勝戦に進出し、2度目の選手権出場を目指す創成館と、3年ぶりに決勝戦へ進出し、12年ぶり23回目の選手権出場を目指す国見の決勝戦は、11月13日(日)のトランスコスモススタジアム長崎で12時10分から。両校の熱戦を期待したい。

reported by 藤原裕久

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