【アカデミーレポート】U-18の古田と七牟禮がダブルで2種登録。彼らのプレーと期待について
3月4日にV・ファーレン長崎はU-18でプレーする古田東也と七牟禮蒼杜の2人を2種登録したと発表した。
古田は今年新3年生となるDF。高さに加えてキックも得意な安定感の高いCBで、中学時代には前線でプレーした経験も持つ。2020シーズンはU-18のセカンドチームのCBとして長崎県1部リーグを戦っている。昨シーズンはプリンスリーグ九州で戦うU-18トップチームで、一つ上の中平優大と不動のCBコンビとして活躍。リーグ優勝に貢献した。
最高学年を迎える今季は、シーズン前のキャンプでトップチームに参加してトレーニングマッチにも出場。本職のCBではなく左サイドバックでも起用されたが、関係者をして「予想以上にやれる」と評価され今回の2種登録につながった。
昨年にセントラル宮崎からV・ファーレン長崎U-18に加入した七牟禮は、高さと走力を持つFWとして期待を集め、1年生ながらプリンスリーグに出場。開幕から出場を重ねるとリーグ第4節の日章学園戦でリーグ初得点を記録し、抜擢した原田武男U-18監督の期待に応えた。その後もコンスタントに得点を重ねていき年代別代表候補にも選出。順調な成長を見せていた。
ズバ抜けたスピードや圧巻のフィジカルを持つというわけではないが、好位置を見極めるセンスがあり、前線でボールをおさめることもできる存在だ。こちらも今年のキャンプに同行しており2種登録にこぎ着けた。
クラブは2年ほど前からアカデミーの選手に高いレベルを経験させるため、積極的に二種登録を活用する方針を示しているが、今年はまずV・ファーレン長崎U-18における攻守の軸となるべき2人が選出された。今年からプロ契約となった安部大晴と違い、あくまでも二種登録ということでアカデミーでのプレーが原則とはなるだろうが、高いレベルに触れることで成長していくことを期待したい。
reported by 藤原裕久