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【アカデミーレポート】第56回長崎県新人戦1・2回戦レポート~創成館・南山・長崎総大附属など強豪が順当な勝ち上がり~

1月15日、県内各高校の新チームが激突する『令和3年度長崎県新人体育大会(第56回)サッカー競技』が開幕。長崎市の各会場で15日に1回戦、16日に2回戦が行われ、22日の準決勝へ進出するベスト8が決定した。

15日に開催された1回戦には創成館、長崎南山、諫早商業、島原商業といった県内強豪校も登場。長崎市営ラグビーサッカー場での第2試合で「長崎南山 対 佐世保実業」という県南・県北の強豪同士が対戦した。

開始8分、「立ち上がりが今のウチの課題(野中祐輝 南山高校監督)」という南山から、大畑大介のゴールでリードを奪った佐世保実業だったが、直後の前半9分に長崎南山が益永新大が同点ゴール。その後も積極的なサイド攻撃から山村和雄・山口琉偉が立て続けにゴールを奪った長崎南山が3対1と勝ち越し、後半6分には再び益永がゴールを決めて4対1。劣勢に回りながらも、積極的に選手交代をして反撃を狙った佐世保実業は、後半21分に中尾匠来が1点を返したものの反撃はここまで。長崎南山が2回戦進出を決めた。

続けて行われた「長崎南 対 創成館」の一戦は、前半から創成館が着実に得点を奪い快勝。長崎南は左サイドから田中優帆が積極的な仕掛けを見せ、丁寧で組織的な守備を展開したものの、田川蓮翔・波多野太一・藤田卓也らタレントを擁し、「やりたい攻撃の形として徹底させたい」というサイドのクロスで得点を重ねた創成館が実力を発揮した。

翌16日の2回戦には、2週間前まで選手権を戦っていた長崎総合科学大学付属高校が登場し、1回戦の西海学園戦を4対1で勝ち上がった島原商業と対戦。長崎総大附属は前半に長いボールを使った攻撃から3点を奪うと、後半からは一転してボールのつなぎを意識。やや決定力を欠くシーンはあったものの、竹田天馬の2ゴールを含む3得点で合計6得点。しっかりと走り、橋本海人・吉田壮一郎が伝統のサイド攻撃を展開した島原商業を、竹田・平山零音・筒口優春・尾島栞蓮ら主軸が結果を出した長崎総大附属が6対0で下して勝ち上がった。

2回戦屈指の好カードとされた「九州文化 対 創成館」は、立ち上がりから津島理音・中川星らが積極的に仕掛ける九州文化が先制点を奪って試合をスタート。前半、「受け身に回ってしまった(久留貴昭 創成館高校監督)」という創成館を攻めたてる九州文化だったが、創成館は後半からボールのつなぎを徹底して反撃を開始。後半7分にエース田川蓮翔のクロスから山崎雄貴が同点に追いつくと、延長前半9分の波多野太一のゴールで逆転に成功。「延長戦を耐えながら一発を狙った(有光亮太 九州文化監督)」という九州文化の粘りを振り切り準々決勝へ進出した。

このほか開催された2回戦では、長崎日大・西陵高校・長崎西・長崎南山・海星・国見が勝ち上がり。22日に開催される準々決勝で「西陵 対 長崎日大」・「長崎総大附属 対 長崎西」・「創成館 対 長崎南山」・「国見 対 海星」が行われ、翌23日に準決勝と決勝が予定されている。

reported by 藤原裕久

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