【アカデミーレポート】『第99回選手権県予選3回戦レポート』~強豪高登場の3回戦!佐世保実業が強豪の長崎日大を破りベスト8に進出!~
10月31日、県内各地で『令和2年度(第99回)全国高等学校サッカー選手権大会』の長崎県大会3回戦が行われ、長崎総合科学大学附属高校・国見高校・創成館高校・諫早商業高校・島原商業高校・南山高校・鎮西学院・佐世保実業高校がベスト8に進出した。
長崎県立百花台公園サッカー場でおこなわれた国見-海星の名門対決は、立ち上がりにロングボールの応酬となった中、17分にJ1の北海道コンサドーレ札幌へ加入が内定している中島大嘉のゴールで国見が先制。
20分にも山田純大のゴールで2-0とした国見が、そのままゲームをコントロールしていくが、48分に海星のエース村山陸がCKを国見ゴールへ直接たたき込み1点差。その後も村山と福田真央を中心した攻撃で、サイドの裏を突かれてピンチの続く国見は、システムを5バックとして守備を徹底。粘り強く海星の攻撃をしのいで勝利した。
続く佐世保実業高校と長崎日大の一戦は、11分に日大のサイドバックが高く上がる裏を突いた佐実が、溝口翔大のゴールで先制に成功。加藤葵梨を中心にゲームを組み立てて反撃を狙う長崎日大だが、決定機での精度不足やミスが続き、佐実GK江川侑吾のファインセーブもあってゴールが奪えない。
後半に入り攻撃の圧力を強める長崎日大に対して、佐実は集中した守備を展開しながら、したたかに速攻を狙う展開が続く。ボールを支配しながら得点できない展開に焦りを見せる日大は、再三の決定機を作るも、シュートが枠をそれるか、イージーなコースとなることが多く、佐実の江川にストップされるシーンが続く。アディショナルタイムには、佐実がカウンターから追加点を奪取。試合はそのまま終了し、長崎日大はまさかの3回戦敗退。佐実がベスト8へ進出した。
この日、最後の試合となった長崎南山対瓊浦高校の一戦は、立ち上がりから攻撃のタレントが多い南山が主導権を握る展開が続く。立ち上がりに得たPKを攻撃のエース、原輝夢が外すなど、前半こそ予想外に決定力を欠き不安定さを見せ、瓊浦の山口琉偉を起点とした縦に早い攻撃に苦戦することもあった南山だったが、後半に底力を発揮。
早いクロスと2トップが常にゴール前に向かう攻撃で次々と得点を重ねて、守備でもキャプテン浦達章を中心に、瓊浦の攻撃を無得点に抑え5-0で大勝。戦前の評価通り、高い攻撃力を発揮してベスト8の切符をつかんだ。
■3回戦(11月1日(日))
○長崎総合科学大学附属 5-0 長崎北●
○鎮西学院 2-1 諫早●
○長崎南山 5-0瓊浦●
○創成館 2-0 長崎明誠●
○諫早商業 6-0 大村●
○佐世保実業 2-0 長崎日大●
○国見 2-1 海星●
reported by 藤原裕久