長崎サッカーマガジン「ViSta」

【ショートインタビュー】村上佑介 V・ファーレン長崎U18監督 前編~新人監督と新型コロナウイルス渦の戦い~「新型コロナの影響は大きいですね。今はチーム内の競争を高めていけるようにしたい」

2016・2017シーズンにV・ファーレン長崎のキャプテンとしてプレーし、今季からV・ファーレン長崎U18で指揮を執る村上佑介U18監督。今回、初となる監督就任や、チーム作りの現状などを語ってもらった。そのインタビューを前・後編の2回に分けて掲載したい。

-新型コロナウイルスの影響はありますが、ここまでのU18の強化は順調でしょうか。
「目指している大枠のところはできていると思いますけれど、まだまだ足りない部分がありますね。プレーの細かい部分や、ボールを止めて、蹴るという基本のところ、それから判断の部分ではまだまだだと思っています。そこはここから向上させていかないと厳しいですね」

-強化の大枠部分はできている段階ということですね。
「と思いますが、新型コロナウイルスの影響で試合ができていないので、正直に言ってまだわからないのが現状ですね(笑)。クラブチームの新人戦にあたる九州クラブユースU17で、レベルの高い相手と試合を重ねて、自分たちの実力がどの辺までできるかを試したかったんですけどね。順位決定戦が中止になってしまったので」

-九州クラブユースU17でもっと経験を積みたかったのが本音でしょうか。
「それでも大分トリニータと試合できたんですけど、大雨が降ってピッチ状態が良くない中での試合だったので、勝敗関係なく良い状態のピッチでやりたかったというのがありますね。今のレベルが九州でどのあたりかを知りたかったという点で、新人戦を最後までできなかったのは、もったいなかったと思います」

-チームも新チームになったばかりだし、自分たちの力が明確にわからないのは厳しいですね。
「高校の部活動が活動自粛で、トレーニングマッチもほとんどできない時期が長かったので、自分たちがどれくらいできるかまだ見えない感じがあります。このままだとリーグ戦にぶっつけ本番で挑むことになるんで、対外試合がOKとなったときに、九州トップレベルのサガン鳥栖U18なんかと試合ができれば、自分たちの位置や目指す基準が見えてくると思います」

-予想外の中での船出になりましたね。
「新型コロナウイルスの影響は大きいですね。良い段階を踏んで準備できていたと思っていたので、それがどのくらいのレベルなのかを確認したかった。トレーニングマッチや、各地で行われるはずだったサッカーフェスティバルなどの大会で、いろんなタイプのチームと対戦したかったのが本音です。今は再開のタイミングを待つしかない状態ですね。それまでは、チーム内の競争を高めていけるようにやっていこうという感じです」

(後編へ続く)

reported by 藤原裕久

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ