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【アカデミーレポート】プリンスリーグ九州第5節vs.V・ファーレン長崎U-18 対 創成館高校レポート~意地の激突。プリンスリーグ九州での新たな長崎ダービーは痛み分け~


2日、長崎市の「長崎県体育協会人工芝グラウンド」で行なわれた「プリンスリーグ九州2019」第5節、V・ファーレン長崎U-18 対 創成館高校の一戦は両者譲らず2-2で引き分けとなった。

今季からプリンスリーグ九州に参入する創成館は、中盤の軸である岩崎雄永を欠くものの、立ち上がりから1トップでターゲットのFW平川尚樹と、1.5列目の田中瑛修・嶋澤翼斗が目まぐるしく動いていく試合を展開。対するV・V長崎U-18は、創成館の激しい当たりに押し負けずに、サイドを起点とした攻撃を披露。共に簡単に主導権を渡さない試合を展開していく。

0-0の均衡が崩れたのは49分、左サイドからのボールを中央で待つFW平川が決めて創成館が先制に成功。だが1点を追うV・V長崎も負けじと59分に、左サイドからのクロスを鍋島暖歩がダイレクトシュートで叩き込み1-1。その後も一進一退の攻防が続く中、76分に村田楓がゴールを決めて再び創成館が勝ち越し。残り時間も少なく、追い込まれたV・V長崎だったが、82分、ここまでのリーグ全試合でゴールを決めているMF浦道翔が同点ゴール。試合はそのまま2-2で終了し勝点1を分け合って終了した。


<V・ファーレン長崎U-18 北内耕成 監督>

「まったりした感じで入ってしまったかなと。そこは注意して入ったんですけど、スイッチが入らなかったなと。相手に関しては分析どおりだったんですけど、少し相手をリスペクトし過ぎたかもしれません。もっとボールをつなげたし、もっとチャレンジできたと思います。途中で選手らも気付いたと思うんですけどね・・。ただ、相手が引いた展開になっても裏を取れたのは収穫ですね。そこができるようになったのは良かったし、負けなかったのも良かったと思います。去年までなら負けて終わりだったと思います。ただ、これをもう一つ上の勝ちまでもっていきたいですね」


<創成館高校 久留貴昭 監督>
「前節もリードして追いつかれて、逆転されてという展開だったんでですね・・。相手に点を取られたときに、引くのか行くのかという判断とかをもっと確認しないといけないなと。チームの立ち上げ時期の出来を思えば、かなりプリンスリーグのスピードにも馴れてきた感じはあるので、あとは奪ってからの質を高めていきたい。ただチャンスを作るところで右サイドに1年生が関わってきたこと、FWが上手く起点になったことは良かった。あとはもう少し、アグレッシブにボールを持つ時間や質を上げていく必要はあるかなと思います」

reported by 藤原裕久

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