長崎サッカーマガジン「ViSta」

【トピックス】72回目の長崎原爆の日、サイレンにあわせてチームが黙祷を捧げる


長崎に原爆が投下されて72回目の長崎原爆の日となる8月9日。チームは原爆が投下された午前11時2分のサイレンにあわせて黙祷を行なった。

10時57分、それまで湘南戦へ向けて熱の入ったトレーニングを行なっていたチームは、トレーニングを一時中断。選手、スタッフの全員が練習場のピッチに集まり、11時2分のサイレンにあわせて1分間の黙祷。それまでコーチングの声が響いていたピッチは1分間の静寂に包まれた。

今季からチームに加入し、初めて原爆の日を長崎で迎えたMF島田譲選手は「自身が体験したわけでもなく、これまで長崎に住んでいたこともなかった自分にとって、原爆に関する問題は身近ではない感覚があった。でも、実際に自分が長崎に来て、今日も黙祷を行なって、被爆から長崎の方たちが這い上がってきたからこそ、僕らは今、サッカーができているんだなと思えます。そういったことに関わってこられた方々への感謝の気持ちを込めて、プレーしなければいけないし、もっとみんなに勇気を与えられるように頑張りたい」とコメント。あらためて、サッカーができる時代の幸せを感じているようだった。

reported by 藤原裕久

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ